量は増やしたでは響かない、牛丼値上げ

すき家流通業界

円安影響で各社値上げ

デフレの象徴とも言える牛丼価格。吉野家、松屋、すき家の牛丼各社がこぞって牛丼価格を値上げしました。それまでの200円代から300円代へ。

牛丼

小遣い制のサラリーマンにとってはかなり痛い値上がりに映る。

円安で各社工夫

仕入れ価格が値上がりしたから、商品価格にすぐに反映しづらいのはよく聞く話。分量を減らしたり、パッケージ素材を変えコストを抑えたり、涙ぐましい努力を重ねて値段据え置きで頑張っている。

そんな中、松屋の取り組みが、示唆に富んでいて面白い

質を高めて値上がりを認めてもらう

松屋は、牛丼の質を高めて値上がりを納得してもらうという戦略。商品名に「プレミアム」とつけてしまうところに、相当な自信が伺える。が、ここまではの売上結果を見るにけして成功とは言えない状況。

牛丼

すき屋の増量はいかに

松屋とうって変わってボリューム増で値上がりを認めてもらう戦略のすき屋。2015年4月に発表とまだ日が経っていないこともあり、成功か否かはこの先の結果を待つとして、個人的には微妙。

すき家

牛丼はデフレの味方イメージの定着

そもそも牛丼は、その価格の安さに魅力を感じるもので、ボリュームを増やしたからと言って、さして魅力は感じない。ボリュームを望むのなら大盛、特盛というのがあるんだし。

デフレの味方イメージが、ここに来て仇となったことは否めない。並盛りは据え置きにして、集客装置として機能させて、来店したら、あれやこれやのサイドメニューで単価を上げた方がまだまし。と牛丼ユーザーは思うわけです。

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