戦後初の外資系企業
その昔、昔、鄧小平氏が、松下幸之助氏に、「中国の近代化を手伝って欲しい」とお願いし、1987年、戦後、中国に進出した初の外資系企業となったパナソニック
まるで地方経済の活性化を狙い、地方に工場を建設した国内企業を見ているような光景が、国をまたいで行われていました。
そんなパナソニックは、中国では庶民の憧れのブランドとして見られるようになりました。
テレビ事業で存在感薄れる
憧れの存在だったパナソニックでしたが、2014年度には中国でのテレビ生産から撤退。中国、韓国企業の存在感が強まる中で、テレビのパナソニックは中国人からの憧れの存在感は薄れていったようです。
白物家電で再起
テレビ事業が停滞する中で、次なる柱として白羽の矢が立てられたのが白物家電。理容美容製品などの製品群です。国内でも、この分野の製品にかなり力を入れていますね。それを中国でも展開していこうとなったわけです。
市場特性を踏まえつつ・・・
2015年6月に、理容美容製品を試せるショールームを開設。狙いは、その良さを店頭で試していただき、ECサイトで買ってねというもの。O2Oの逆流バージョンと言ったところです。
中国では小売市場の全体の約1割がEC占め、年率1.5倍で成長していおり、有望な市場なのです。が、あまたの製品群の中で、パナソニック製品が選ばれるのは至難の業。てな訳で、試す場を設けて、ネットの中でもパナソニック製品に行き着きやすくしたわけです。
なるか、憧れのブランド復活
といった具合に、テレビから理容美容に移行して、ブランド復活をかけることになったパナソニック
加えて、日本ではなくなった松下電器の名前を、パナソニックと併記し、中国人のノスタルジーにも訴えようとしているそうです。
昔の名前で出ていますって感じでしょうか・・・