ようやく大筋合意のTPP
TPPがやっと大筋合意を迎え、これで世界のGDPの4割を占める巨大経済圏が誕生します。参加を見送った韓国でも参加に前向きな姿勢を示していることから、この経済圏、さらに膨張する感じがします。
クルマ業界ではマチマチ
素人の自分が考えるTPPとは関税が撤廃される位しか認識していません。で、身近な所で言えばインドネシアで、あのフィットが200万円で販売されているのを知り、これも関税の影響かと驚いたことを記憶しています。
今回のTPPにおけるクルマですが、関税優遇には原産地規制は55%というのがあります。これはTPP域内で部品を調達する割合を示しており、55%以上を域内で調達すれば輸出関税はゼロになるというもの。
トヨタは国内の部品調達率が高いので、この恩恵を受けやすい。富士重工業もしかり。北米生産車の多くは、日本から輸出された部品で生産されています。ので、関税撤廃の恩恵受けやすい。
が、現地生産比率が高いとなると話は別。ホンダの場合は、このTPPの影響を受けにくいといわれています。
グローバルで部品の供給を見直すと言っていましたが、この先、TPPが展開されることで、また供給先の見直しが迫られるdしょう。
小売・外食業界はどーよ
食料品に関しては、834品のうち、約半数が関税ゼロになるとのこと。スーパーや外食チェーンもさぞ恩恵を受けるかと思いきや、実情はちょっと違うみたい
牛丼チェーンの最大手、すき屋では、関税引き下げ効果は牛丼一杯当たり数円。人件費の上昇幅がその先を行くので、関税ゼロになったからと言って、そうカンタンに値下げができないとのこと。
業界によって様々
恩恵を受ける業界もあれば、そうでもない業界もありとマダラ模様のTPP。この先、どうなることやら。行く末を見守って生きたいと思います。