最近のパナソニックの勢いが凄まじい
得意のAV機器を捨てBtoBにシフトすると宣言してから、早1年位でしょうか。
シャープ、東芝が業績を落とす中、電機産業の不況なんぞどこ吹く風と言わんばかりに好調なパナソニック
2019年には売上高20兆円達成を目指し、着実に現実のものにしている印象を受けます。
車載と住宅関連に注目
事業分野別に見ると車載事業と住宅関連に注目しています。
両者ともこの先の市場拡大が期待できる分野。自動車は電気自動車に代表される環境対応車、そしてその先の自動運転車関連で、パナソニックの存在がさらに高まりそう。
住宅関連では、電力小売り自由化に伴い、オール電化という分野でこちらも存在感を高めていきそう。
住宅、自動車共に親和性が今後高まる商材。パナソニックの総合力の高さから優位にビジネスが展開できると思います。
積極的なM&A
2015年年末には米大手の業務用冷蔵庫メーカー、ハスマンを買収。ハスマンは米国の2大業務用冷蔵庫メーカーで北米や中南米のコンビニエンスストアやデパートなどに業務用冷蔵庫を販売しています。
一方のパナソニックは日本や中国では圧倒的なシェアを握っており、ハスマンを買収することで業務用冷蔵庫分野でさらに優位に立てることは間違いないでしょう。
深謀遠慮なパナソニック
冷蔵庫売りなら大した商売になりません。パナソニックの目指すのは冷凍機をフックにしたまるごと提案。
例えば日本や中国では冷蔵・冷凍庫をきっかけに空調や監視カメラ、照明、自動ドアなど幅広い製品群を提案しています。
この総合力こそパナソニックの強さの源泉。他のメーカーではここまでのまとめ提案をしたいと思っても、商品がありませんから・・・
それまではメーカー中心のBtoBビジネスでしたが、この先は小売り、外食などのサービス産業への進出を見据えているのがわかります。
BtoCからBtoBへ。口先だけではない、あらゆる行動を持ってその本気度が伺えます。日本の電機業界で唯一元気なパナソニック。この勢いを持続させていって欲しいものです。