きっかけは本屋大賞に選ばれたので
旅行中の暇つぶしにと本選びをした中で、とりあえずはその道のおすすめ本が良いのでは?ということで2004年の本屋大賞に輝いた博士の愛した数式をセレクト
さっそくKindleで探し、450円という破格の安値だったので迷わず購入。
歴史小説やビジネス小説にしか読まない自分にとっては、全く未開のジャルで不安はありましたけど・・・
主なあらすじ
ある家政婦が新しい顧客のお家で雇われる所からスタート。会社からは顧客カードなるものが支給され、そこには「扱いにくいから気をつけて」の印がたんまり。不安を抱え客先に足を運ぶと、相手をするのは初老の男性。
で、この男性が数学の世界ではちょいと有名な方で、とにかく数字には目がないという設定。
が、残念なことに記憶が1975年から停まり、それ以降の記憶は80分しか持たないという病気を抱えていたのです。
記憶が80分しか続かないと
記憶が80分しか続かないとなると、前日のことなど全く覚えていない。家政婦さんは毎日「はじめまして、家政婦の○○です」と自己紹介から始めなくてはならない。
けれど、この女性は全くそんな事は意に介さず、素直に博士を受け入れ、彼と過ごす毎日を楽しんでいました。
算数の見方が変わるかも
毎回の自己紹介に加え、博士からはお決まりの質問、「誕生日はいつ?」と聞かれ、その数字を持って、ある数学的見地からその数字は素晴らしいと・・・。
数字というものを、美しく、尊く、永遠で、裏切らないなんて表現がビシバシ出てくるものだから、読み進めていくうちに実は算数って見方を変えれば、面白い学問だったかもと新たな発見もありました。
盛り上がりに欠けるかも
博士と家政婦、そして家政婦の息子の3人による日々の暮らしが綴られていきます。これクライマックスで、「実は博士の病気は嘘だった、実は家政婦を試していた」だとか、「博士が交通事故に会って亡くなってしまう」とか、最後は何が起こるのかなと期待は膨らむばかりでしたが、特にこれといったイベントらしきものは、ずっとフラットなままエンディングを迎えるといった感じ。
僕的にはやや物足りなさを感じる気がしてなりませんでした。
読書量が半端ない方々から見ると、素晴らしい作品に映るんでしょうけど、月1冊の読書量では全然響かない。自分の読書量の少なさに恥ずかしさを覚えた次第です・・・