激しいお友達づくり
業界標準を狙うならば賛同する仲間をより多く集めた方が有利。IoTの世界も同じ。特に米国企業の力の入れようといったら・・・
で、次なるお友達づくりとして選んだのが日本。
各企業のトップクラスが日本に来日して、お友達づくりに励んでいます。
シスコ、IBM、GE。どの会社も世界のエクセレント・カンパニー。IoTでも高い実績を誇っています。
ここに強みとなる領域があり、その中身をまとめてみました。
製造系に強いぞ、GE
GEの展開するIoTは、航空機、発電、鉄道、医療機器の領域。
航空機のエンジンや工場の生産設備、発電器などの故障の予兆、工場内の各種機器の稼働状況などを分析するというもの。
IoT導入により、あるエネルギー会社では、石油採掘コストを年間数千万ドル削減したとか、ある鉄道会社では、輸送スピードの最適化が可能になり、数億ドルのコスト削減をしたとか。
このIoTを支えるのがPredix(プレディックス。お友達は、このプレディックスように独自アプリケーションを作ることも可能です。
ならば、自社用にカスタマイズして利用できる、導入障壁もそんなに高くない感じがします。
AIを駆使した、IBM
収集された膨大なデータをワトソン君が学び、「こうした方がもっと効率的だよ」とアドバイスを与えてくれるというもの。
このワトソン君、学習すればするほど、どんどん賢くなっていくというのだから、羨ましい。
一生懸命勉強しても中々成績の上がらない自分とは大違い。
GEが製造系に強いのとは異なり、IBMのIoTはサービス業にも強い。既に生命保険会社で顧客別の最適プランの提示に利用されていたり、日本のかんぽでは、審査業務や銀行の窓口業務にも利用されています。
自動車業界に強い、シスコ
通信機器で有名なシスコですが、IoT分野でも有名。
自動車業界への導入はかなり進んでおり、世界中で800万台のクルマがシスコのIoTにつながっています。
ルーターで培った高いセキュリティ技術は自動車メーカーに安心感を与えているのでしょう。
シスコは将来の自動運転社会を見すえ、虎視眈々と業界スタンダードを狙っていることが伺えます。
3社それぞれの道を深掘り
GE、IBM、シスコともそれぞれIoTを導入する領域が重なっておらず、互いの成長を阻害する要因はないため、ほぼ独走状態で進んでいるように見えます。
将来的に、この3社がお友達の関係にでもなれば、とてつもないIoT圏が出来上がり、ほぼ市場を独占すること間違いなでしょうね。
日本だけ取り残されるのが、心残りですが・・・