競争激しいMVNO
格安スマホと並んで、今勢いに乗るMVN0(仮想移動体通信)。参入障壁が低いこともあり、異業種からの参入も相次いでいます。
競争も激しく生き残るのも大変。
そんな業界にあって古参の日本通信が他社とは異なる戦略で勢いに乗っています。
てな訳で、今回は日本通信について紹介していきます。
資金力がもの言う世界
MVNOとは、ドコモやKDDI、ソフトバンクなどから帯域を借りて、それをユーザーに小分けして販売しています。
格安スマホならではの中々つながらないという不満も原因はコレ
限られたパイの中で、スマホを使う人が増えれば増えるほど回線が大渋滞を引き起こすわけですね。
なので、通信の道を広く拡張すべく、より多くの帯域を購入していかなければならない。結果、資金力のあるMVNOが必然的に強くなっていく。
業界トップにNTTコミュニケーションが君臨しているのも、これで納得がいきました。
個人よりも法人をメインに
という業界特有の事情から、日本通信も戦略を転換。当初は個人を相手にしていた商売を重視していましたが、そのターゲットを法人重心に方針変更しました。
スマホ普及の今なら需要ありの商売
ビジネスの世界でも、スマホを利用する企業は増えています。
商談先で会社のサーバーにアクセスして、あの資料を呼び出したりとか、日報を送ってみたりとか・・・
が、この時の通信は一般のWi-Fiを介したもの。セキュリティに厳しい会社の場合、外部接続はNGという所も多い。
けど、会社のサーバーにどうしてもアクセスしたい。
そんな声に答えたのが、日本通信のサービス
外出先からの通信も、外部ネットワークを使うことなく社内サーバーにアクセスできます。
日本通信の開発した無線専用機なるものを使うことで、一旦、社内サーバーにアクセスして、それからネットに接続するというセキュリティに不安を残さない通信路でやりとりできる訳です。
IoTにも有効
この技術を使えば閉じられたネットワーク内で情報のやりとりができるので、情報漏洩のリスクも軽減できます。
例えば工場との本社との通信に、はたまた工場間の通信等に、スマホでの利用しか考えられなかったMVNOが、一気に活躍するフィールドが広がった感じさえします。
活路を見出した日本通信
薄利多売で、規模がモノ言うMVNOの常識を覆した点は非常に大きい。
それにスマホのみならがIoTにもMVNOが活躍できるというのは今後の成長が楽しみでなりません。