国内はもう諦めムード
一昔前までは、大ビールが美味しく感じるは大人の仲間入りかと思っていました。
初めて美味しいと感じたバイト先でのビール。仕事終わりに店長が進めるビールが、いつしか美味しく感じ、僕も大人の仲間入りと実感したものです。
が、発泡酒やら第三のビールの台頭もあり、この大人への仲間入り儀式がちょいと安く仕上がっているのでは?というのが僕の感想です。
ビールを体験せず、発泡酒、第三のビールに満足し、ビールの美味しさを知らない世代が増えてきていると思うとゾッとしちゃますね。
ビール市場が伸び悩んでいるのも、ビールがそこまで持て囃されていないということも一因だと思うんです。
散々ビール各社はビール復活に力をいれてきましたが鳴かず飛ばず。戦略を改めて海外市場の開拓に舵を切りました。
ベトナムが次なる主戦場
成長著しいベトナムが、今ビール業界で熱いのをご存知でしょうか。
中間層の台頭でビール需要は中国、日本に次いで3番目。
ベトナムのビール市場は国営ビールがシェアの6割を握り、一昔前のキリン状態。
ならば、新興勢力の出る幕はないかと思いきや、この国営ビール会社が株を売却することで、各ビール会社が色めきだっています。
サッポロが切り開くよ
黒ラベルでおなじみのサッポロビル。
確か発泡酒やら第三のビールを市場に初めて投入したのがこの会社だったと思います。
なので、チャレンジ精神旺盛な会社だと僕的にはかななり好意的に見ています。
で、ベトナム市場におけるサッポロはと言えば、既に高価格帯ビールサッポロプレミアムでベトナム市場参入を果たし、次いで価格帯を下げた商品も投入と他の国内ビール会社よりも一歩先を行っています。
他社の同行はどうよ
既にミャンマーのビール最大手を買収済みのキリンや海外事業に力を入れているアサヒも買収に関心を示し、競争が激化する感じ。
後は2000億円という買収金額を調達できるかにかかっています。
が、とてつもなくこの金額が高い。サッポロの過去の買収案件を見ると、カナダのビール会社買収、ポッカ買収時が300億円ですから、約7倍のも買収金額を用意できるというのが難しいところでしょう。
合従連衡なるか
で、浮上しているのが国内ビールメーカーが互いに手を結んで買収するという案。言わば日本連合ですね。
買収金額を皆で折半すれば負担も大きく減りますし、この案はいいと思いますね。
大人への入り口となるビール。その文化がベトナムでも育てばきっと成功するとは思うんですけどね。
丸くなるな、星になれ。最近やたらと胸に響きます。