多方面で最近目にするんですけど・・・
BMWのi3がボディの骨格に鉄ではなく、炭素繊維を使い、鉄から繊維への移行が加速するのでは?と以前の記事で触れましたが、その技術を支えているのが化学品メーカー。
日本で言えば東レ、帝人、三菱レーヨンって所ですが、海外に目を向けると、自動車分野にとどまらず、農業の分野まで進出している企業もあり、化学の持つポテンシャルの高さに改めて感心しました。
シェール革命で勢いを増す化学品メーカー
シェール革命で、エネルギーコストの劇的なダウンが期待され、賑わいを見せる米国。化学品メーカーは、ダウ・ケミカルは我先にと、その波にのっかり世界最大級のエチレン工場を建設。日本企業も新工場建設に躍起になっている模様。
逆張りのデュポン
と周りが賑やかしい最中、化学品メーカー大手のデュポンは、脱化石燃料を掲げ、エタノール技術を極める方向に邁進。目先の利益ではなく、100年後の地球を考えての取り組みとのこと。さすが200年も続く企業は、考えることがかなり斜め上を行っています。
100年先を見据えると他にも難題が・・・
2011年の世界人口は70億人。それが50年後には100億人になると予想されています。この人口増により、まずは食料危機が起こるだろうと。んで、人が増えればエネルギー需要も増えるし、貧困や汚染も深刻な問題となるだろうと。その危機を未然に防ぐこうということで、デュポンがチカラを入れているのが農業分野なのです。
ダーウィンの種の起源
その時代、時代の環境に合わせて進化していくことこが、生き残れる秘訣的なことを言っていた気がしますが、デュポンはまさしくそれ。
火薬製造で設立されたデュポンは、その後、化学品メーカーとして数々の発明をし、世界的企業になったのに、今では、真逆とも言える脱化石メーカーへと変貌を遂げています。これが100年先も企業を存続させていくめの秘訣なんでしょう。
日経ビジネスNO.1743より