採算が厳しい。需要がないでお蔵入り
ビジネスの世界では、採算が悪いということサービスが中止したり、思った程売れなかったので終売を迎えたり、出来の悪い子には早々に退場してもらうというのが常識。
とは言え、時代が変われば、場所を変えれば、再び復活することも。
そんなお話を中心にまとめました。
技術を転用して復活。ヘルシオ
今でこそ、爆売れのヘルシオ ホットクック。食材をぶちこんで、レシピ通りの調味料を入れる。水は一切使わず、頼るのは食材の水分。
手軽さと健康ブームに見事はまり、今や年間10万台を販売するヒット商品になりました。
その経緯とは、高級炊飯器が加熱気味となり、撤退したシャープですが、この技術を他の製品に使えるのでは?というのが事の始まり。
競争の激しい高級炊飯器市場は捨て、調理器市場に打って出たのことが成功をたぐりよせたとでも言っていいでしょう。
さすが目の付け所がシャープといった感じです。
ブラックサンダーも一度は終売してたって
コンビニの売れ筋ランキングで上位を占めるブラックサンダー。この人気商品でさえ、一時は終売の憂き目にあっていたとは驚きました。
当時は駄菓子屋さんが中心で、他製品に比べちょいと割高。これが仇となったのか売れ行きは芳しくなく発売から1年で終売していました。
が、熱烈なユーザーから「なぜ、やめるんだい」という声が起き、その声を聞いた九州の営業スタッフが会社に直談判。
在庫の包装材分だけ作るという条件で、復活の道筋をつけ、これが爆売れしたことで、今に至っているわけです。
この九州の営業マンの勇気ある行動と上層部の太っ腹がなければ、ブラックサンダーは終焉を迎えていたわけで、やっぱり売れるポテンシャルを秘めた商品は持っているんだなと感じました。
失敗にはヒントがいっぱい詰まっている
というわけで、両者とも一度は失敗はしているものの、見事復活を果たしました。
ヘルシオ ホットクックは技術の転用と市場を変えたこと、ブラックサンダーも販路をコンビニ拡大したことと、ユーザーの声に敏感に反応した点。
そう考えると、終売したサービスにちょいとアレンジを加えれば大化けする可能も十分に考えられるわけです。
勉強になりました。