ESG投資右肩上がり
環境、社会、企業統治を重きを置く投資商品、ESG投資。数年前からにわかに話題になっているこちらの投資商品ですが、一過性のものではなく、定番商品として今後も定着していきそうな予感。
世のトレンドが脱炭素ですから当然と言えばそうなのですが・・・。
ちなみにESG関連投資の運用資産は2018年から約20%伸び2020年は約4000億円。機関投資家の運用資産の約4割を占めているというのですから、これはマジで定着してもおかしくないでしょう。
気温抑制値をもとに投資商品を購入
ESG投資の高まりを受けて、ここまでやるかという商品が発売されます。
それが世界的資産運用会社のブラックロックが発売する気温抑制値に応じた投資商品です。
例えば「気温上昇を1.5度抑制する投資商品を購入したい」という注文が入れば、手持ちの商材を組み合わせて販売するというもの。
まるで、お肉をグラム単位で購入するかのように手軽で、投資がかなり身近になった気さえします。
ここまでするのも、企業価値を継続させて欲しいからというもの。この先、事業を継続させていく上で脱炭素化は投資を呼び込む上でかなり重要。
実際に、このような取り組みに積極的な企業とそうでない企業を比べると後者の企業価値は芳しくないとか。
ESG投資が話題になってからまだ数年しか経っていませんが、既に差が出始めているというのは驚きました。
企業の変わらなきゃを支援。グリーンマネーローン?
脱炭素化に向けた積極的な企業には、コニカミノルタように取引先も含めた脱炭素化を進めています。
その活動は掛け声だけには終わらず、取引先の生産現場に足を運び、CO2削減力とコスト削減力を診断、そして支援するという徹底したもの。
コニカミノルタのような手厚い支援を受ける取引先は恵まれていますが、自社で取り組まなければならない企業が大半。
てなわけで、銀行さんも融資先企業向けにグリーンローンなる融資をはじめたとか。
これにより、脱炭素化に向けた企業のサプライチェーン入の芽も出てくるというわけです。
脱炭素化で始まる企業選別
大企業のサプライチェーンを含めた脱炭素化の動き。そこまでやるのかという感じはしますが、遠い将来は一般化されていくのでしょうね。
個人情報保護が施行される前は、Pマーク取得に何の意味があるのかと思いましたが、今では、Pマークを取得していないと仕事がもらえないこともあります。
そう考えると、遠い将来には、ウチの会社はこんだけの脱炭素化の取り組みを行い、CO2排出量削減でこんだけ、気温抑制値としてはこんだけですというのが企業選びのものさしのひとつになるかもしれません。
零細企業にとっては益々厳しい世の中になったなと感じる今日このごろです。