小売・観光・ホテル業。復活のきざし。コロナで苦しんだけど

宿泊景気ネタ

外出に特別な意味を感じる。コロナ禍前はなかったけど

小売・観光・ホテルと消費者に近しい業種はコロナ禍で大打撃を被った3大業種と言ってもいいでしょう。売上が9割減とかなりの経営危機に直面していたのに、事業を継続できたことは凄いこと。

中の人もそうですが、消費者にとってもこの2年間に相当に我慢の年だったと思います。その我慢から一気に開放された喜びからなのか、外出が意味あるもの、特別なものという意識が芽生えている感じがします。

松竹梅の松コースを選ぶ人が増加

とある飲食店のお話ですが、これまであるコースメニューの人気は「竹コース」だったものの、緊急事態宣言解除後は、「松コース」も好調とのこと。

客足もコロナ禍前の水準に戻りつつあり、客単価は大幅にアップ。19年に迫る勢いを見せています。

利用客にも変化が見られ、これまでは団体客による売上が高かったものの、コロナ禍で急減。変わって伸びているのが少数客。30代を中心とする男女の2人組が記念事に利用されるケースが増えたとか。

婦人服、婦人靴の売れ行きに見る、復活の兆し

約2年間にわたって鳴かず飛ばずだったパンプスや冬物衣料が売れ始めているようで、2019年の同月に比べて2割増しの売り行き。加えてコートにいたっては5割増しの売れ行きだとか。

お洋服の新調の意味する所は、お出かけを意識したもの。旅行やショッピングなどのお出かけに、近所のスーパーに出かけるような格好ではなく、よそ行きの格好にするもの。

ってことは、今後は旅行や外食などにお出かけすることを計画しているのは確かと言えるでしょう。

1泊50万円でも需要あり。ホテル業

京都にある老舗旅館。1泊10-50万円台という高額ながらも緊急事態宣言解除後は、稼働状況は復活の兆しを見せ、平日でも満室になる程。

コロナ禍を経て、次はいつ旅行に行けるかわからないという希少感が働くのか、オプションプランを選ぶ方も多いとのこと。

ハレ(祝い)の日消費という新しい消費傾向

コロナ禍を経て、日常の当たり前が、物凄く貴重体験であったり、価値あるものと気付かされることがあります。

いつもは当たり前に通っていたファミレスも、久々に来店してみると何んて居心地の良い空間なんだろうと。

というわけで、外出というものが、これまでに比べ特別なものであり、より一層お金をかけていいものという意識が芽生えてきていると思います。

例えば旅行なども、次はいつ来れるかわからない。ならちょっと贅沢してワンランク上のお部屋を予約しちゃうとか、外食でも家でまず口にできそうにもないメニューを注文してみようとなります。

オミクロン株により再び感染拡大が懸念されていますが、この沈静化した状態が続き小売、観光、ホテル業も復活して欲しいと感じた次第です。

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