大流行したキックボードの進化版
数十年前にヒットしたキックボード。若者世代から小中学生まで幅広く受け入れられてきましたが、ここ最近はあまり街ナカでも見る機会が減りました。
が、その進化版とも言える電動版がにわかに注目を集め、しかもこの先、自転車同様、日常の足として普及する芽が出てきました。
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実験的に既にスタート。が、ヘルメット着用はちょっと・・・。
電動キックボードのシェアリングサービスを提供しているループは2020年秋から実験的にレンタルサービスを提供してきました。
道路交通法では原付きに分類されるということから、利用者は運転免許証が必須。加えて原付き同様、ヘルメット着用がマストというもの。あまりの物々しさにやりすぎではと感じました。
時速20kmにしか出ないのに、そこまでルールをガチガチにしてしまうと却って普及を妨げるのではと。
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免許不要。ヘルメットもいりませんの潔さ
利用者から不満の声が上がったのか、装いも新たに2021年4月から始まるサービスでは、免許不要、ヘルメット不要とのこと。
これなら、利用者の裾野も広がっていく可能性は十分にあります。
最高速度は15kmと抑えられたものの、車道や自転車レーンでの走行はそのまま。
今回のサービスは産業競争力強化法に基づく新事業特例制度によって実際されるもの。新たな産業を育成するということで、特区を定めるという話があります。育成ということで減税など優遇措置をしたりなど、今回もその例にならい、多少規制を緩くして、とにかく普及させていこうと国が判断したのでしょう。
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セグウェイは何処に・・・
ちょい乗りモビリティの本命と期待されていたセグウェイは、この電動キックボートに先を越されたという感じ。
公道での実験はされておらず、使用範囲は大きな工場などの私有地などに限定されています。
電動キックボードに比べると操作に難しさがありますが、小回りが聞いたり、身体を傾けた方向に曲がるなど慣れれば電動キックボード以上の操作性は実現できるかと思うのですが・・・。
電動キックボードのある社会は
まず駐輪所がというものがかなりコンパクトになるでしょうね。また違法駐車とて自転車ほど幅を取らない。迷惑なことは一緒ですが、歩行の邪魔を多少は軽減してくれるのではないでしょうか。
シェアリングサービス業者にとっても、無駄に大きな駐車スペースを確保する必要もなく運用コストの削減にも寄与できるかなと。
自転車との棲み分けはと言えば、半径1km圏内の買い物であれば電動キックボードにとって変わると思います。買い物かごをつけるかいなかでものすごく悩みますが、その頃にはおしゃれなかご付きキックボードが出るでしょう。
電動キックボードが街中を行き交う様子に未来感を感じること間違いないでしょう。
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