コンテンツが溢れ気味で消化不良の昨今
インターネットがまだ普及していない頃は、メディアと言えばテレビかビデオ位。物足りなさを感じるものの、それはそれで良かったと今更ながらに思います。
が、昨今ではユーチューブやらネットフリックスなどの有料メディアなどが普及し、コンテンツが溢れに溢れている状態。
ラジオ番組でユーチューブにドハマリのアイドルが、1日が24時間では短すぎる。もっと時間が欲しいという話を聞き、このように感じている人も多いのではと思いました。
送り手としても、いかに視聴いただくか、ライバルがとてつもなくいる中で、消費者の可処分時間をいかに獲得できるか腐心していることでしょう。
目の可処分時間から耳の可処分時間へ
動画などの目の可処分時間に加え、昨今、注目が集まるのが耳の可処分時間。伝統的メディアで言えばラジオでしょう。コロナ禍でラジオアプリのradikoの利用者がかなり増えたということで、耳の可処分時間の奪いあいも激しくなっています。
スマホの黎明期からあるポッドキャストサービスも、利用者数増えていますし、オーディオブックhttps://audiobook.jp/などもこれまた絶好調だとか。
こちらのサービス、コロナ禍化による在宅勤務が増えたことで利用者数が激増。20年度は会員数が160万人を突破。中でも、ビジネスパーソン向けの利用が増えているようです。
これらの耳で楽しむメディアは、ながら利用が多く、家事をしていたり、仕事をしていたり、クルマを運転したりといった際に利用されているようで、動画などに比べると手軽に利用できます。その分、競争も激しいのでしょう。
ワイヤレスイヤフォンの普及も後押し
ここま耳で楽しむメディアが普及したのも、コロナという特殊要因もございますが、ワイヤレスイヤフォンというデバイスも見逃せない存在。
これまではイヤフォンがからんだり、取り出すのに億劫でしたが、耳にさせば簡単に利用できる。
ウォークマンを経験してきた自分も、その簡単さがゆえに、ながら利用がかなり増えました。
このように、デバイスによるブレークスルーということを考えると、動画にもまだまだ成長できる可能性も。スマートグラスような簡単に身につけられるデバイスが普及すれば、動画を見ながら家事、動画を見ながら仕事というイエナカでしかできなかったことがあらゆる場所でできるかもしれませんね。
この先、さらに広がる耳メディア
radikoに始まり、昨今では、クラブハウスというサービスが大きな話題となりましたが、耳メディアは今後もさらに成長していくことでしょう。
個人的にはラジオが復活してくれることを期待したい。一時はラジオは終わったという声をありましたが、スマホやワイヤレスイヤフォンというデバイスの登場で、ラジオの面白さを再発見した方も多いはず。
ラジオ中毒者の僕にとっては嬉しい限り。リスナーが増えれば番組予算も増え、番組の質もさらに向上していくことでしょう。
とにもかくにも耳メディアの今後の成長が楽しみでなりません。