今なお予断を許さない中国景気

景気新興国ネタ

中国ショック炸裂

2016年の日本の景気がイマイチなのも、中国の景気減速が影響していることは周知の事実。

日本はまだ影響は小さいものの、中国向けの輸出の多い新興国、例えばブラジル、アジアの国々なんかはもっと悲惨な状況でしょう。

これをリーマン・ショックになぞって中国ショックと呼んでいるそうで、何か景気減速につながる事象については、ショックというのがつくみたいですね。

当の本人は回復基調?

2016年4-6月のGDPが発表されました。前年同期比に比べて6.7%。前期が6.7%ということでほぼ横ばいです。

長期的にこの成長率を見ると2011年は約10%。そこから年を経るにつれて、なだらかに成長率が下降しています。

が、これも中国政府の過熱気味の景気をソフトランディングさせていく政策が成功しているとも言えます。

習近平さんが打ち出した新常態の成果がここにきて現れています。

景気

内需主導の中国

GDPの約7割を占めていると言われる個人消費。こちらだけを見ると前期比より13ポイントアップと堅実に消費が行われているように見えます。

が、実態はと言えば、新居購入、移転に伴う家具の購入やら内装品の購入が目立ちます。

これって基をただせば、政府による施策が絡んでいるもの。

景気対策の一環として、金融緩和や不動産規制の緩和などが、これらの消費を後押ししているのです。

この刺激策がなければ、個人消費もここまで伸びなかったのでは?とも言えます。

賃金の伸びはイマイチ

お給料の伸びも、2013年には10%を超えていましたが、2016年1-3月期は7.3%、2017年には6%後半とも言われています。

個人消費を支えるお給料が伸びないとなれば、これまで以上の、もしくは現状維持というのは非常に厳しいでしょう。

日本も消費増税後、給与が伸びず個人消費が伸び悩んでいますので、財布が寂しければ支出を絞るのは当然でしょう。

景気

さらに追い打ちの元安

もう一つが元安。対ドル相場で5年半振りの元安水準。

対円相場も元安に触れているのでしょう。最近中国人の財布のひもが固くなり、昔ほど爆買が少なくなったとも言いますし・・・

中国国内も、元安ともなれば輸入品は高くなる訳で、今まで以上にモノの値段が高くなる。

消費マインドも冷え込むんじゃないでしょうか。

ショッピング

日本とはちょいと違う

日本の場合は、円安大歓迎ですが、お国によっては自国通貨安となると、景気が厳しくなるということを知りました。

個人消費が7割ともなれば、確かにその破壊力は日本の比ではない。

早く中国の景気が回復に向かうことを切に願うだけです。

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