飲食業に勝るとも劣らない人手不足感
飲食業、物流、建設業などなど人手不足が深刻化していますが、バスの運転手も人手不足が深刻な御様子で・・・
ラジオCMでも、バス運転手の募集するなど、あれ?と思いましたが、調査データを知って合点がいきました。
有効求人倍率がやばいすぎる約3倍
バスの運転手を含む自動車運転の職業の有効求人倍率は18年12月時点で何と約3倍。全体の約1.5倍に比べると、その倍。
さらに追い打ちをかけるデータが平均年齢。バスの運転手の平均年齢が49.8歳。全産業の42.5歳よりも高め。
高齢化の波が押し寄せているのは一目瞭然ですね。
バスを運転できる免許は大型二種類運転免許で、保有者数は現在約90万人。んで、全体の約45%が65歳以上が占め、30代が5%、20代にいたっては1%と惨憺たる状況。
てなわけで、雇用延長するなどの対策で何とか乗り切っているというのが現状のようです。
対策に乗り出すバス会社
阪急バスでは契約社員制度を廃止して、正社員化への移行を決めました。
本来であれば3年程度の実務経験を経てというのが条件でしたが、それすらも廃止したようです。
他にも兵庫県のバス会社では給与面での待遇改善を図り、なんと1万5000円近くのベースアップを行った模様。人件費はかさみますが、将来を見越した対策でもあり、そちらを優先させたのでしょう。
両社とも現状では、人手不足感はないものの、将来への備えといった所で対策に乗り出したと言えます。
総務省の労働力調査によると、バスなどの道路旅客運送業の全従業員に占める正社員比率は2014年の68.1%から18年には70.5%と上昇。
その上昇ポイントは約2.4ポイント。製造業や卸売業・小売業のそれに比べると明らかに上回っているということですから、かなり急ピッチで進められているのでしょうね。
自動運転カーとの折り合い
ここまでは人手不足が深刻なバス業界について話してきましたが、将来的には自動運転なるものが控えており、それとどのようにして折り合いをつけていくことが今後の課題になってくるのでは?
海外では既に実用化されているという話も聞きますし。
大量に正社員化して雇用したはいいものの、人余りとなれば他の職務についてもらう必要も出てくるのかなと。
この課題はバス業界に限らず、飲食、建設、物流にも言えること。
今後の日本の雇用形態が大きく変わるかもしれませんね。
来るAI時代へのつなぎの対応という見え方しかできないのは僕だけでしょうか