EV御三家と言えば
EV市場における御三家と言えば、テスラ、VW、ヒュンダイ。共通しているのは自国以外で販売台数を伸ばしているという点。
VWは中国、米国が主戦場で、ヒュンダイは米国、欧州。んで、テスラは中国、欧州となっています。
このように先人の好事例に倣って、中国BYDもこの度、欧州に打って出ることになりました。
テスラのパクリと言われようと意に介しません
自動車文化では歴史ある欧州市場。日本勢も未だこの市場で目覚ましい成果を上げていない中、新興勢力とも言えるBYDは販売台数を稼げるかと不安視されています。
あのテスラも導入当初は泣かず飛ばず状態ということを考えると苦戦を強いられることでしょう。
とは言え、そんな事は百も承知のBYD。商品に付随サービスで欧州市場を切り拓いていくことに。
エネルギー大手の英シェルと共同で約30万の充電ステーションを設置。加えて2000人のユーザーを対象に無料充電サービスも導入します。
EV導入で不安視する充電スポットの少なさを商品導入とセットで展開することで、車両販売に弾みをつけるようです。
テスラも、この施策で販売台数を伸ばしたようで、その仕組に乗っかたとも言えます。
商品が高級車というのが不安かも
BYDが今回導入するのは3モデル。いずれも高級車クラスのものばかり。そのウチの一つ、TANGは日本円にして1000万円超え。
ベンツ、BMW、アウディと高級車クラスの熱い欧州で、彼らといかに伍して戦っていけるか。日本が誇るレクサスでさえ、ブランド導入から10年以上も経っているのに苦戦を強いられている状況を考えると、かなりハードルが高いようにも見えます。
テスラも、普及モデルのモデル3をきっかけに販売が伸びたということもあり、素人的には、何故そこを真似なかったのかと疑問が残ります。
EV四天王になるか。BYD
EVの特大市場を抑えているのはBYDにとっては強みと言えるでしょう。VW、テスラと競合はいるものの、対等に渡り合えているということは商品力も高いと思われます。
欧州でも認められるようなことにでもなれば、米国、日本の販売にも弾みがつくことが間違いなしです。
同じアジア勢として、ぜひとも頑張ってほしいと思った次第です。