古くは繊維産業の発展
外貨獲得のため自国の産業を海外にアピールする。これって今に始まったことではなく古くから行われていたもの。
各企業がばらばらで海外に進出するよりも、それらを束ねて力を増幅させて事に当たる。
このまとめ役が今回のお題の経産省の役割でした。
古くは繊維産業の輸出で日本は海外でも高く評価されていました。
これも当時の通産省による政策の賜物。
貿易摩擦が起きれば火消し役に徹し、陰に陽に働いてくれていました。
産業のパワーが落ちれば、次の一手とばかりに鉄鋼、自動車、半導体と次々と繰り出し、日本を世界トップクラスの経済大国に押し上げたのです。
民間と官が一体となって、先人たちの努力あって今の日本経済があると言っても過言ではないでしょう。
自動車産業の未来を担う
自動運転、次世代エコカーという面で何かと話題に事欠かない自動車産業。
どの国がデファクトスタンダードを取りに行くか、今各国でしのぎを削っています。
次世代エコカーでは、EV、燃料電池車と色々と候補が上がっていますが、昨今の動きからしてEVに落ち着きそうな気配。
経産省が推奨していた燃料電池車はちょいと勢いを失った感じがします。
海外勢のEVに傾倒していく動きに、トヨタも重い腰を上げたように映ります。
けど、そこは日本が世界に誇る技術として、燃料電池車を推し進めて欲しいもの。
航続距離が長いという点でも、EVよりも優れていますし。
日本がイニシアチブを取れる技術だと思うんですけどね・・・
自動運転の世界では、まだどんぐりの背比べといった感じ。
特区を作るなどして、公道実験がスムーズができたり、他産業とのタッグを組ませたり、そういった俯瞰した動きを経産省が得意とするところだと思います。
自動運転、次世代エコカーでデファクトスタンダードを取るには経産省の協力なしでは実現不可能だと思います。
他省庁がらみ難しい
経産省が経済の発展を正論を吐いても、監督官庁はまた異なります。
日本が遅れていると言われるシェアリングの世界がまさしくそう。
ウーバーのようなライドシェアは国交省だし、民泊の世界は厚労省と言った具合。
世界中では普及が加速しているのに、日本では遅々として進まない。
経産省は前のめりでも、他省庁が後ろ向き。足並みを揃えるのはなかなか難しい。
しかも経産省アレルギーというのが相当なもの。
やりにくいことこの上ない。
首相直轄にしちゃう
横断チームをつくるか、それとも首相直轄にしちゃって、経産省の権限を強めるとか、そうゆうこをしないと日本経済のさらなる飛躍は難しいかもと思った次第です。