クルマづくりのビックニュース
100年以上も続く自動車の歴史において、今回の電子ミラー解禁は大きなニュースになること間違いなし。
特にドアミラーですよね。昔はフェンダーミラーと言って、ボンネットのサイドについていましたが、それがイケてないという理由で、現在のドア付近に設置されました。
で、今回の電子ミラーで、どのようなメリットがあるのか、その4つのメリットを簡単に紹介していきます。
車両デザインの自由度アップ
クルマは顔が命。
性能が著しく良くても、どうしても見た目を気にしてしまうもの。
ヘッドランプの意匠やらグリルのデザインなど細部をチョットいじるだけで印象が大きく変わる自動車のデザインにとって、あの突起物の意匠が変わるだけでも見え方も大きく変わると思います。
プロダクトとしての塊感と言いますか、まとまり感はかなり出てくるでしょうね。
夜間や雨天時の視界を改善
そもそも電子ミラーで表示される画は、カメラで撮影し画像処理を行った上で出力されます。
今まではミラーに写ったものを、マンマ見てきたわけですが、電子ミラーでは、見栄え良く見せることも可能。
例えば視認性が著しく落ちる雨の日や夜間などは、ドライバーにわかりやすいように、視認性を高めた画を出力してくれます。
安全性という面でも電子ミラーは優れていると言えます。
死角の低減
今使っているドアミラーの画角が20-30度。大して電子ミラーのそれは40度ほど。映し出す範囲が広がり、死角も今のミラーに比べ少なくなるとか。
デザインに振り切って後方視界が悪いというクルマにとっては朗報でしょう。これで存分にデザインに振り切ったクルマを開発できる訳ですから。
Dミラーが太くて、車線変更が怖くて出来ないよ~なんて悩みからも解放されることでしょう。
空気抵抗の低減
今まではどちらかと言うと安全面やデザイン面での話でしたが、電子ミラーのメリットは燃費性能にも良い影響を与えてくれます。
突起物だけに空気抵抗をもろに受ける。
今までは、ボディ形状で空気抵抗を抑えたり、タイヤ付近にフラップをつけて空気の流れをよくしたり、それはそれはご苦労の絶えない改良をしてきた訳です。
それらも大事ではありますが、それ以上に空気抵抗を飛躍的に低減できる可能性を秘めているのが電子ミラー。
空気抵抗が抑えられれば、その分も負荷も減り、燃費にも効いてきます。
事実、VWの電子ミラーを使ったコンセプトカーがリッター100kmを記録したのはその一例とも言えます。全てが電子ミラーのおかげではありませんが・・・・
日本での実用化は2018年頃だとか。
早く体験してみたいものです。