苦しい立場の豆腐業界

豆腐と言えばラッパ

ラッパーの音が聞こえると、あーもう夕飯の時間かある意味、日常化していた豆腐屋さん。ボールを持って豆腐屋のカブを追いかけ、豆腐を買った記憶があります。

スーパーのものと違い、弾力があって、みずみずしい。カブの荷台に取り付けた木製のオケから豆腐をすくい上げる姿を見ると、パック詰めされた豆腐はどうも敬遠してしまいます。

豆腐屋は零細企業の集まり

他の食品のように、例えばマヨネーズならキューピー、醤油ならキッコーマンといった具合に代表的なメーカーがいるのに対し、豆腐業界は高いシェアを誇るメーカーはなく約8500社の中小企業の集合体だそうです。

そう言われると、夫婦で豆腐屋を行っているお店をよく見かけます。人の手に近い食品というイメージが強いのは良いことですが、一方で商売をする上で、その小粒の集まりが仇となっているみたいです。

価格は小売店の言いなり

長く続いたデフレの影響もあってか、スーパーなどの小売店との価格交渉では、ほぼ小売側の言いなり状態が続いているようです。

加えて近年では、ドラッグストアまでも豆腐の扱いをしていることも。販路が広がり良い傾向ではと思いましたが、ドラッグストア側としては、豆腐を客寄せとして、20円、30円といった原価ギリギリで販売する店もあり、豆腐業界もかなり苦しい立場にいるみたいです。

追い打ちをかける円安

販売価格がジリジリと下がる一方、さらに追い打ちをかけるのが円安。豆腐の原材料となる大豆。そのほとんどが輸入に頼っている状態で、2005年の1ブッシェル6ドルから現在では10ドル前後へ上昇。

中国の需要増と円安もあって、コスト増は避けられない状態に来ています。

価格は右肩下がり

1996年頃は100円を超えていたものの、2014年の豆腐の平均価格は70.45円(総務省調べ)。15-16年近くで、約30円も安くなっています。

自分の小学生の頃は、確か120円位はしたと思います。まぁボリュームも味もスーパーとは比べものにならない位、いいものだったの訳ですが・・・

生き残りにかけて

他の業界に目を転じれば、例えば建設業界などえは、発注元の不動産会社などに工事代金の引き上げを業界全体で要望し、徐々にではありますが、値上がりに成功したようです。

豆腐業界も団体化して、価格交渉に臨むようなことをすれば、少しは今の苦境を打開することができるんじゃないでしょうか。

値段ではなくて味で勝負

ほぼ毎日口するものですから、質で勝負というのもありえます。今はコスト重視での豆腐づくりを余儀なくされているかもしれませんが、プロが本気でこだわる、コスト度外視の豆腐だってあってもいい。

セブンイレブンのPBの成功のように、価格よりも質を重視する消費者も増えているようなのだから、風は吹いているとおもうんですけどね。

夏場は冷奴の季節だけに、需要も伸びることも間違いなし。お酒に合う豆腐とお酒とからめた商品があるとなお良いんだけど・・・