中国で爆売れ
中国EC第二位のJDドットコムによる創業記念セールで爆売れを記録したパナソニック
2018年度で見ても前期比3割増しと絶好調。2020年にはボッシュから外資系メーカーNO.1の座を奪い取ると鼻息も荒い
現地に権限委譲
絶好調の要因は、現場に権限委譲が挙げられます。
それまでは日本の本社に駆け寄って新製品開発を進めていたのを、中国支社に全てを一任ました。
現在中国支社には約1000人のエンジニアを有し、現場にニーズに即した開発体制が整備されています。
中国でのパナソニックのポジションは、ハイエンドモデルクラス。
子供なしで共働きの高収入世帯をターゲットとしており、これが見事に成功しました。
ネットサービス利用は約3割
他にも権限委譲した理由に新サービスのテストマーケティング的な意味合いも込められています。
例えばネット通信機能を備えた洗濯機の場合、スマホを使って遠隔操作ができ、さぞ忙しい共働き世帯にはありがたい機能と思いきや、実際に使っているのは約3割と少ないまま。
一方の中国では、ネット機能がバカウケ。オプション扱いでも積極的にこのサービスをつけたがるお客様が多い。
このように、なかなか導入が進まない新サービスでも、成功している市場のノウハウを注入することで、眠れる新サービスが目を覚ますこともありえます。
という意味でも、中国市場に力を入れるのは意味のあることなのでしょう。
パナソニックの他にも、ハイアールやハイセンスなどの競合他社もネット型冷蔵庫を販売している所を見ると、人気の高さが伺えます。
ネットが受けるのも国民性の違い?
このネット通信冷蔵庫、さらに一歩進んだサービスを展開中で、食材の在庫を確認して、生鮮食品を扱うEC事業者に注文できます。
どうゆう仕組みかは気になりますが、冷蔵庫内にカメラがついていて、調味料は飲料の量を検知したり、お野菜の傷みなどを見ているのでしょうか・・・・
日本人の感覚としては、冷蔵庫の中を他人に見られている気がして、あまり気分のいいものではありませんが、中国ではそういった意識を持つ人は少ないんでしょうね。
さらなる成長を目指す、パナソニック
さらにパナソニックはアリババやJDドットコムと提携して、ビッグデータを元にした商品開発やアフターサービスの高度化を目指し、さらにネットサービスを進化させようとしています。
市場としてネットはニーズがないと割り切るのは簡単ですが、仕組み次第では日本にも浸透するのでは期待が膨らむ内容だと思います