カセットテープ屋さんじゃないよ。TDK

TDKと言えばカセットテープ

今、若者の間でプチブレイク中のカセットテープ。当時はCDの音楽を持ち運べるということで、ウォークマンは当時マストアイテムでした。

当時、愛用していたのがマクセルかTDKだった記憶が・・・。

その後、カセットテップはMDにその座を奪われ、デジタル音源、ダウンロード、ストリーミングと変遷し、カセットテープは忘れ去られてしまいます。

となると、TDKも一緒に消え去ってしまったのかと思えば、今ではスマホの電池事業で世界シェアトップとのこと。

どんだけの振り幅だよと思いましたが、そもそもこの会社、主力事業を差し替えが非常に上手。まるでダーウィンの種の起源を地で行く感じの企業です。

調子の良い時にネタ作り

僕がTDKを愛用していたのが90年代でしたが、10年前から今に繋がるHDD用磁気ヘッドは、会社の主力事業となっていたとのこと。

法人向けビジネスということで、一般人にその様子を伺い知ることはで来ませんが、とにかく好調なテープ事業がありながらも、次の飯の種づくりを進める。

これこそが主力事業の差し替えが上手なTDKならではの特徴と言えるでしょう。

M&Aも戦略的

自社のこれまでの技術を転用して、新たなビジネスを生み出す力もあれば、他社の力を借りて、主力事業を育てるというのも注目すべき点のひとつ。

今でこそリチウムイオン電池は主力事業の一つですが、元々はM&A。んで、自社の技術とくっつけて、パッケージ化された電池は飛ぶように売れ、Appleが目をつけた所で、メガヒットしました。

これも当時は日本勢が7割を占めるリチウムイオン市場で、最後発となったTDK。同じ道を歩むのではなく、ニッチなパウチ型を狙ったことが功を奏し、成功につながったとも言えます。

次なる野望は自動車産業

で、次なる飯の種づくりが、自動車産業。平たく言えば自動走行車などに使われるセンサーです。

HDD用の磁気ヘッドの技術を応用したもので、これまた磁気ヘッドが絶好調の最中に開発が進められていたというのですから驚きました。

開発されたTRM電流センサーは、EVの電池残量を正確に把握でき、あとどんだけの距離を走れますよということをドライバーに通知してくれる夢のようなでdバイス。

これがあれば給電所の少なさからくる不安も多少は和らぐ気がします。

生き残るって大変だよ

といった感じに、カセット事業、HDD用磁気ヘッド、リチウムイオン電池と変化を繰り返してきたTDK。

一部、他の血は混じっていますが、その他は何かしらの技術でつながっている。技術の転用力がいかに上手かが伺いしれます。

大変勉強になりました。