ある経済学者?の仮設
日経ビジネス NO1776の記事で紹介されていた原油価格に関する記事が非常に興味深かった。ズルズルと値を下げる原油。50ドルが底という人もいるけれど、この学者曰く50ドルが天井で、この先もっと値を下げ天井が50ドルに時代が訪れるとのこと。(うる覚えですが・・・)
歴史は繰り返す?
原油の価格変動は10年周期で起きているようで、去年までが高値期間。その前が安値期間だとのこと。この安値期間の終焉が2005年。ちょうと中国の原油需要が爆発した時。これにより需給バランスが変化し、供給側が力を持つことになり2014年まで続く。
高値から安値の移行期とは?
需給バランスが崩れた時。供給が増えれば価値が下がる。つまり価格が下がる。今回で言えば米国のシェールガスがそれ。けど結局自分の首を締めているようにしか見えないけど
したたかなサウジアラビア
原油価格の相場を抑えているのはサウジ。高値の頃は供給を絞り込んで原油価格のいい感じの値段にコントロール。で、安値の時は本来なら生産を絞り込んで価格安定につなげる所を、生産を絞りこまず高値の頃と同じ。
新参者が疲弊して脱落するのを待っているようなもの。
従来の採掘の方がやっすい。
シェールに比べ採掘コストの安いサウジ。安くなろうと利益は出ているんでしょ。が、シェール革命で原油生産を立ち上げた会社はそうは行かない。バタバタと倒れることも考えられる。
となると、市場にはサウジを中心としたOPECだけが残り、また価格コントロールという果実を得る訳。
今回は10年続くかな
前回は北海油田やら、産出国が増えたことで安値になったけど、その間も新参者はバタバタと脱落していったんでしょうね。で、中国の爆発的な需要が起きた時には新参者では対応しきれず、OPECがその需要をごっそり持ってった。そして続く10年を謳歌した。
今回の標的はシェールの新参者。アメリカ魂を見せて粘り強く生き残ってもらえることを願う。
日経ビジネス NO.1776