東芝とWHの関係に学ぶ商慣習のことアレコレ

世紀の買収と騒がれたWH買収

2006年、三菱重工業だろと予想を覆し、大逆転でWHを買収した東芝。当時は新聞やテレビで大きく報じられました。

この買収により東芝はBWR(沸騰水型軽水炉)PWR(加圧水型軽水炉)の両方を手に入れることに成功しました。

原発ビジネス界隈ではトップシェア

この買収により東芝は世界の原発ビジネスではトップシェアを手にし、主力事業として育てていこうと思っていたのにまさかの足を引っ張る事業に。

この事業の不調は東芝再生にあたってはあってはならないんですけど、さらに追い打ちをかける懸念事項が指摘されています。

親が子の面倒をみる債務保証

子供が借金まみれになり首が回らなくなったら親が面倒を見るのは当然。そのため親は銀行でお金を貯金し、万が一に備えてお金を積み立て、教育費にあてたりするわけです。

親が子の面倒みる、今回の東芝の件も、親となる東芝が子供の面倒見る「債務保証」というものに苦しんでいます。

債務保証とは、債務者が債務を履行しない場合(債務不履行)に備えて第三者が責任を保証すること。 保証人となった人は、債務不履行になった場合に債務者に代わって弁済しなければならない。 また保証人は求償件をもち、代位弁済を行った後は債務者に対し求償することができる。

その東芝がWHのために割り当てた金額が6000億円弱とWHの2015年度の売上を上回るというのだから、アナリストからはWHの経営は大丈夫?と不安視する声が集中するのも無理はありません。

初めて耳にしますた「パフォーマンス・ボンド」

これに対し、東芝は「パフォーマンスポンドと為替変動が影響と回答。で、気になるのが、このパフォーマンス・ボンドという耳に慣れない言葉

パフォーマンス・ボンドとは、落札者が発注者と契約する際に、その契約を履行することを目的に契約金額の5%~20%を保証するといもの。

つまり、借金をWHでが返済するのではなく東芝が肩代わりしているという

これをヤフオクに例えると、出品者(お金をもらう側)が、落札者(お金を支払う側)に対し、数%のお金を事前に支払うというもの。何とも奇妙な感じがしますが、そういうことです。

これまた初耳、「ベンダーファイナンス」

とは言っても、パフォーマンス・ポンドで6000億円近くまで行くか?という疑う声もあり、実はベンダー・ファイナンスではとも囁かれています。

ベンダーファイナンスは、メーカーが商品を買ってもらうためにお客に資金を融通するもの。

例えばクルマを買う時にクルマ屋さんがローンを組むようなもの。けど、お客が返済できなければ焦げ付いちゃうんですけどね。

WHの場合、お客様は政府であったり電力会社となるわけで、焦げ付きの可能性は低いですが、財務基盤はしっかりしていないと、そうそうお金を貸し出せないでしょう。なので、親の東芝が出て行かなければならないのでしょう。

色々学んだ商慣行

債務保証やら、パフォーマンス・ポンドベンダー・ファイナンスなど、色々な商慣行を知ることができました。

世紀の買収と騒がれ、東芝もウハウハと思いきや、その後グループで活動するとなると、お金がどんどん流れているようで内実は結構大変な感じがしました。