マイホーム購入者はリスペクト
日経ビジネスの家の寿命は20年を読んで思う所をまとめました。
一生の買い物として購入したマイホーム。数十年に及ぶローンを抱えた人生を選択するって僕には到底できないので、マイホームを購入した人は僕にとってはリスペクトの対象。
けど、そんな断腸の思いで購入したマイホームなのに、20年経ったら資産価値がゼロというのだから、のっぴきならない。ある意味、ローンを完済していないのに借金が残るだけのようなもんですよね。
中古市場が育たない住宅業界
クルマ業界であれば、中古市場は盛んですよね。それから派生して買い取りというビジネスも多くの会社が参入しているのを見るに、事業としては成立しているように見えます。
ところが住宅となると話は別。三井のリフォームのCMを見るに、住宅の中古市場もそこそこ盛り上がっているように見えますが、まだまだ新築には遠く及ばすと言った感じです。
既得権益を守りたい
新築偏重は長年の業界慣行にならえという風潮が強いのかなと
新築を購入する際、不動線会社、銀行、建築会社が絡んできます。
銀行にしていれば新築の住宅ローンという、美味しいお客様を手に入れられる。
建築会社もリフォームよりもゼロから作るお家の方が儲けが大きい。
不動産にしてみても、中古よりも新築を販売した方が、利幅大きい。
てなわけで、住宅業界はこの3社がタッグを組むことで、住宅価値20年で0という残念な結果をもたらしていると言ええます。
資産価値向上の切り札リフォーム
資産価値が落ちるのは経年劣化におう所が大きい。ならばと言うことでリフォームに数百万かけ、資産価値を少しでも上げようと努力したのに、売却時はリフォーム代も回収できないほどの値づけをされることもあるみたいです。
であるならば、リフォームしなくてもいいじゃんといなる訳です。
住宅の中古市場活性化を考える
クルマの場合、下取りというボーナスが付きます。新車購入に300万欲しい。けど、予算が足らん。どうしようと。
が、そこはクルマ屋のセールス。下取り金額をサービスしてくれて、新車購入をサポートしてくれる。この仕組があるからこそ、クルマ業界は新車と中古車市場が両立できているんじゃないかなと。
と考えると、中古住宅の受け皿がしっかりしていれば、家の乗り換えも今よりも進むのではと思います。
子供が独立したので、マンションに住み替えたいとか、息子夫婦と暮らすので二世帯住宅に住み替えたいなどなど
ローン地獄も軽減されるかも
ローンの残債が残っていても、住宅の価値がしっかり認められれば売却しても損しないことも考えられます。
であれば、返済が出来なくなったら売却すればいいという逃げ道が作られ、今よりずっと心の負担が減るかも。
空き家問題も、リユースということを考えると住宅の中古市場活性化は十分商売として魅力あるものに映るんですけどね・・・