新規事業という病。わかるけど・・・

新規事業と言えば・・・

本業の業績不振、厳しい将来性を見据えて、これまでの事業とは全く異なる領域にまで踏み込み新事業を立ち上げ。

欧州の歴史ある企業などは時代に合わせてメインの事業を入れ替えて変化対応し、企業存続に成功しています。

というのも影響しているのでしょう。「変わらなきゃ」というある種強迫観念みたいなものが。

ある意味、新規事業立ち上げは良いことというのが一般化していましたが、本当にそうなの?といするどいツッコミを入れたのが日経ビジネスの特集記事

新規事業を立ち上げたもののイマイチパッとしなかった事例を紹介します。

ビジネス

伊勢丹の場合・・・

百貨店の老舗。本業は小売ですが、実はエステ、旅行会社、飲食業などなど幅広く新事業を立ち上げ一時期は200を超すプロジェクトが動いてたとか。

社内の評価制度でも、新事業立ち上げを後押しするかのように新しい何かを目標に据えれば、人事評価も高かったとのこと。となれば、社員も目の色を変えて頑張るでしょうし、新しいことを始めるのはとにかく楽しい。

が、実際に蓋を開けてみれば、新事業に注力するあまり本業が疎かになったり、売上こそプラスに貢献するものの、利益はマイナスといった残念な結果に。

てなわけで、伊勢丹では新規事業を一旦凍結させて本業のテコ入れを重点課題として取り組み、19年3月期には、黒字まで回復し、利益も前期比約20%アップしました。

百貨店

メルカリの場合・・・

フリマアプリのも新規事業を立ち上げに失敗してきた企業です。

例えば近所の人とあって直接取り引きするアッテ本やCDに特化したフリマアプリカウル即時査定・買い取りサービスメルカリNOWなどなど。矢継ぎ早に新サービスを立ち上げましたが、どれも思ったほど奮わず、ほぼほぼサービス終了の憂き目に。

結局の所、本業に資源を集中した方が会社を成長させるという考えに落ち着きました。

メルカリ

とは言え、必要なでしょうね

そもそも新事業の立ち上げ本業1本ではこの先の成長は厳しい。という考えから出るもの。

それが手を出してみたら、むしろ成長の足をひっぱる存在になっていました。

なので、早々に見切りをつけて撤退した伊勢丹メルカリの判断は理にかなっています。

これをズルズルといつか利益が出る。それまで頑張ろうとすると大やけどしちゃうんでしょうね。

とは言え、企業は数多くのトライ&エラーを繰り返して成長していくもの。ひとつのヒットの裏にはその数千倍にも及ぶ失敗があると思うですよね。

となると、新規事業はダメと勘違いして、全く新しいことに手を出さなくなるのは面白みがないかなと思った次第です。