企業買収も大変。訴えられても・・・

東芝の教訓

企業買収の失敗で真っ先に思い浮かぶのが東芝

米原子力会社を買収。これにより世界発の主要な2つの製造方式を手に入れたことで当時は新聞でも大きく報じられました。

これで東芝も未来も明るいと思った人も多いはず。

が、遅々として進まない発電所の建設。工期が伸びればそれだけコストは上がるもの。

結局、買収先企業の実態をよく調査していなかったことが原因で、これが東芝の足を引っ張ることとなり、数々の事業を売却する羽目になりました。

買収によって、逆に業績が悪化。ひどい場合は会社さえも傾けてしまう企業買収。

相当な覚悟がない限りなかなか買収には踏み込めないと感じました。

企業買収

企業買収で成長してきたのに

といった具合に、企業買収はハイリスクが伴うのに一定の成功を収めながら、著しい成長を遂げている企業もあります。

ドイツの医薬・農薬大手のバイエルは、これまで様々な企業を買収して成長をしてきました。

ただ単に買収するだけでなく成長の見込みが低い事業は売却するなど選択と集中を進めながら、成長してきた訳です。

が、そんな企業買収のプロも思わぬ失態を招くことも。

買収前にはこれでもかばりに資産調査を進めていたはずなんですが・・・

企業買収

まさに青天の霹靂

で、バイエルを悩ませているのが、米種子大手のモンサント

買収により、農薬・種子事業で世界最大手になるということで、これまでの買収よりもかなり力の入ったものでしたが、蓋を開けてみたら、これがかなりの親不孝物件。資産査定的には問題はなかったと思われますが、問題は訴訟リスク

モンサントの除草剤が原因でがんを発症したとのことで巨額の賠償金を支払わされる羽目に。

さらに被害は膨れ上がり、被害者は約2万人弱にものぼり、賠償金は1兆円を超えるというもの。

見事なまでの最後っ屁と言いましょうか、モンサントにとってバイエルは救世主に見えたでしょう。

ビジネス

しっかりと耳を傾けるべき

この賠償金支払いで本体の経営をも脅かすこととなり、窮地に立たされた格好のバイエル

腕利きの弁護士を多く雇い、事に当たるも結果は芳しくないとのこと。

買収前に一部では訴訟リスクがあるとの報告が上がっていたものの、ここまでの被害に膨れ上がるとは想像していなかったのでしょう。

ビジネス

多角的なリスク予想が必要なのね。

企業買収は、資産査定がメインともなりますが、訴訟リスクに関しても入念なチェックが必要ということを知りました。

まぁ、この他にもチェックすべき点はあるんでしょうけど。

東芝の原子力発電の買収も確かイケイケドンドンでとんでもない高値づかみをして、結果的に失敗したことを考えると、急がば回れの精神が必要かなと思った次第です。