ジェネリックいかがっすか?
数年前から薬局で必ずと言っていいほど聞かれる「ジェリックでどうですか」のフレーズ。
新薬に比べて安い、しかも効用にはさほど差はないとくれば迷わず選択するもの。
ので、二つ返事で「お願いします」と答えていました。
これも国よるジェネリック普及を強く推す方針の一環。
ならば、国民として、その施策に貢献してあげたい。
最近では、常連客扱いなのか、このフレーズを聞いてこなくなりましたが、薬代の値段を見る限りジェネリックなんでしょうね。
グイグイ来ている普及率
僕に対して、確認作業をしてこなくなったのも、ひとつには普及が高まっているからだと思います。
2016年7-9月期の普及率はなんと65.1%。それまでが20-30%ということを考えれば急速にシェアを伸ばしていることが伺えます。
2017年には70%と国では目標を掲げていますが、これも達成の目処がたったのではないでしょうか。
ちなみに海の向こうの海外ではこれが8割というのですから、凄まじい。
まぁ、効能が一緒で安いとくればジェネリックを選択するのは合理的かなと思います。
普及を阻む薄利
太陽光発電の電気料金のごとく、普及が進むにつれて料金が値下がるように、ジェネリックでも同じようなことが起きています。
薬局屋さんにはジェネリックの含有率が点数化されているんです。
例えばそれまでが、ジェネリックの調剤割合が55%以上で18点、65%以上で22点でした。これが前者が65%、後者が75%に引き上げられたのです。
これを僕なりに解釈すると、売れ筋商品と売れ筋じゃない商品をセットで売ります。それまでは売れ筋じゃない商品もそこそこ利益が出るので、含有率をそこそこにしていた。
けど、改訂後は、利益がうっすくなっちゃった。
これによりどうゆうことが起きるかと言うと、ジェネリックじゃなくて新薬の扱いを増やして利益を得ようと。結果、ジェネリックのシェアが落ちると
といった感じになるのかなと。
プレーヤーが増えてさらに混沌
製薬会社としても、これじゃ、利益出ませんがなと国に猛抗議している会社もあると聞きます。
一方で、これは好機とばかりに新たなプレーヤーが本気モードで参入してくるという話も。
例えば、ジェネリック世界第二位の独サンドであったり、武田薬品とイスラエル企業の合弁会とか。2020年にはジェネリックの分野で国内トップを獲ると息巻いています。
まとめ
参入プレーヤーが増え、普及もさらに後押しされ、医療費抑制に少なからず貢献できるかと思います。
既存の製薬会社、薬局屋さんは大変でしょうけど・・・。心中お察し申し上げます。