あの島津製作所がPCR検査に一役

自転車をこぐロボットのCM

島津製作所と言えば、小さなロボットが自転車をこぐCMがあまりにも有名。電子部品の製造メーカーという認識でした。

そもそもは分析器や計測機器が主力事業で売上高の6割、利益の8割を稼ぎ出しています。

その機械屋さんが医療系とも取られるコロナと深く関係していることを知り驚きました。

コロナ禍でよく耳にするPCR検査で

コロナ禍で最近よく耳にするPCR検査。最近では受け入れ体制も整ってきたこともあり、検査件数は飛躍的に伸びました。

島津製作所も時を同じくして忙しくなったとか。

それが同社が提供するPCR検査の試薬キット。こちらの商品、約1ヶ月半で発売にこぎつけたようで、2020年4月20日発売以降、注文が殺到しているようです。

通常3時間かかる検査を1時間に短縮だって

こちらの商品、検査に必要なDNAやRNAを抽出を省けることで通常3時間以上かかる検査を1時間程度に短縮できるとか。

ということもあってか、受け入れ体制が整ってきたのも、島津製作所のこの商品が少なからず貢献していることが伺えます。

ちなみに当初の計画では月間10万本の生産でしたが、6月末までに27万本売れたとか。この先、生産設備を増強して月間生産数を増やすかもしれません。

そもそもはお荷物事業部だったのに・・・

分析器や計測機器などが主力事業の島津製作所にあって、今回のPCR検査の試薬事業は長い間、お荷物事業で年間の売上が1000万円に満たない年もありました。

事業存続を疑問視する声もありましたが、2006年のノロウィルスの際に、プチヒットをかましたことで社内の見る目が変わりました。

それから15年以上を歳月を経て、ノロウィルスの試薬で得た知見、ノウハウを活かし、今回のコロナ向け試薬の発売を短期間で行うことができたのです。

時代によって主力事業は変化

不採算部門は切り捨てられる昨今の風潮の中で、事業を存続させた島津製作所の勇気はすごいなと思いました。

GEが時代によって事業ポートフォリオを変えてきたように、時代、時代によって主力事業は変化させていかないと生き残りが難しい。

選択と集中で経営効率を上げてリスクヘッジという考え方もありますが、多様な事業を持つこともリスクヘッジにつながるという中の人のコメントに納得しちゃいました。

それにしても年間1000万円にも満たなかった事業を継続させるという勇気はあらためてすごいなと思った次第です。