100均業界、コロナ禍でも絶好調
コロナ禍にあってコンビニは苦しい状況、スーパーは活況と小売業界の業績はまだら模様。
その中で100均業界はと言えば、好調の部類に入るようで、業界最大手のダイソーの業績はわからないものの、セリアが約11%増、キャンドゥが約2%増、ワッツが約4%増とどこも対前年超えを達成しています。
最近によく目にする高額商品
100円均一と謳われているものの最近では200円、300円の商品もチラホラ見受けられるようになってきました。
個人的には、このちょっとした高額商品の購入は100円ものよりも良質というイメージがあり、どこか得した気分を味わえます。
300円で購入したフライパンも1年以上経ちますが、相変わらず焦げ付かないなど品質の衰えを感じさせず、これが200円の差かと感じたりもします。
業界4位のワッツも今年の好業績は高額商品の投入が少なからず貢献しているとコメント。
消費者心理としては高いというマイナスイメージよりも質がいいというプラスイメージを抱かせる効果があると思われます。
キャンドゥも再び再開。高額品投入
例えば100円の延長コードだと30cmほどしかなく延長とは呼べない代物。これを300円にすると2mの本当の意味での延長コードを提供できる。
というわけで、100円ではお客のニーズに応えられない。ので、高額商品の投入に踏み切っているとのこと。
以前は高額商品を販売していたキャンドウも約7年前に中止を余儀なくされましたが2020年より、200円、300円、500円といった高額商品の投入を再開。
好調な業績を見るに、消費者心理も7年前に比べ大きく変わっていることが伺えます。
100円均一を堅持、セリア
といった具合に、高額商品がほぼほぼ一般化された業界において、頑なに100円均一にこだわるのが業界2位のセリア
そもそもセリアの場合は、商品を仕入れるという形ではなく、自社で製造開発しているが多い。
ので、共同で開発してくれる会社と協力しあって何とか100円堅持に努めています。そのために価格対応力のある会社も今なお選定しているというのですから、驚きます。
材料費の高騰などもあり、どの会社も最終価格に転嫁せざるを得ない状況の中での価格維持は相当しんどいでしょう。
セリアか、それ以外か
高額商品の取扱比率が今後高まることが予想され、これが消費者に広く知れ渡るとなると、逆に100円商品しか置かないセリアがより際立ってくるかと。
デザイン性に優れ、かつ価格も100円とくれば、ほぼほぼ鬼に金棒でしょう。
その内、ダイソー、キャンドウ、ワッツは100円均一の看板を外し、セリアかそれ以外かになるかもしれませんね。
個人的には路面店をもっと増やしてよ、セリアさんと思った次第です。
ダイソーでの購入経験しかない僕からの切なる願いです・・・。