閉店ラッシュが止まらない
アパレル業界の有名どころ、オンワード、ワールド、三陽商会、TSIホールディングスの4社の約2年間の閉鎖店舗数は1600店を越えると言われています。
加えて出店先の百貨店も軒並み閉鎖に追い込まれ、負のスパイラルが止まりません。
敵はネット業界か
海の向こうも状況は一緒。大手衣料チェーンザ・リミテッドは全250店を閉め、4000人を解雇と何とも厳しい状況に追い込まれています。
この原因がネット通販。特にAmazonの快進撃ぶりは目を見張るものがあります。その売上高はアメリカの百貨店大手メーシーズを抜いてトップに立つという規模。
じわじわとAmazonに侵食されていることが伺えます。
ということもあってか、Amazonへの出品を見合わせるブランドもあります。がこんな不利な状況をものともせずきっちり売上を挙げている。
理由はPB商品の強化。AmazonのPBと耳慣れない言葉ですが、あの規模ならさもありなんといった感じ。しかもアパレル企業の買収も検討しているというのですから、さらにその存在感は増す一方でしょう。
遅かれ早かれ日本にも上陸することは容易に想像できます。
まだまだあるよ新興ネット企業
Amazonの他にも、最近力をつけているのがエーバーレーン。
オンライン型SPAで、ネットでのアパレル商売を効率よくこなしているとか。
日本で言えば、ユニクロのネット通販版というところでしょうか。
リアルな店舗も持たず、ネットだけで商売をしていくというものです。
日本にもあるよ、ZOZOTOWN
話を日本に戻すと、アパレル不況の中、ネット通販は堅調。再大手のZOZOTOWNは、この2年間で株価は2倍以上に伸び、時価総額は三越伊勢丹を越えるという絶好調ぶり。
Amazonが上陸しても、迎え撃つZOZOTOWN。ぜひとも頑張って欲しいところです。
ネット通販が肝か
アメリカのAmazon、エーバーレーンの快進撃、日本のZOZOTOWNの勢いを見るに、アパレル業界の成功にはネットが不可欠な感じがします。
消費行動を見るに、欲しいと思った瞬間に、衝動に任せて買ってしまう。これがネット。
対して、リアル店舗は、あれにしようか、これにしようかと躊躇してしまい、なかなか購買の踏ん切りがつかない。
人間の心理をうまく掴むでいるのがネットかなと。
かく言う自分も、リアル店舗で1時間近くカバン選びはしたものの、結局買わずにAmazonでポチッとした経験があります。
買いたいという気持ちがピークの時に買える、それがネットの強みだと感じた次第です。