一時の勢いはどこに・・・。
スーパーが宅配ビジネスを開始することで、大きな話題を呼んだ数年前。今では新規参入組みの話すら聞かないほど、話題にはのぼらない。
現場は相当疲弊しているっぽい。
ネットスーパーには実店舗型と倉庫型の2種類がある。前者は実店舗から商品をピックアップ、倉庫型は、倉庫に商材を保管して、商品をピックアップ。
実店舗型は倉庫型に比べコストがかかるのが悩みの種。
倉庫型は実店舗型に比べコストはかからないものの、サミットが撤退したことを考えると運用面で厳しいと思われる。
ネットスーパーのコスト構造
そもそも宅配する人件費やら設備、燃料費が加算されるのに、商品は実店舗と一緒というコスト構造が悩みの種。いかに、このプラス部分を回収できるかが鍵になる。
で、行き着いたのが倉庫型をさらに進化させたダークストアという形態
ダークストアとは
一言で言えば、ネットからの注文をさばくことに特化した店舗。
イトーヨーカドーの事例で言えば、商品数を絞り込み、倉庫内にはベルトコンベアを設置して棚から商品を収集し、注文先別に仕分けるというもの。
しかも施設内には調理設備まであるというのだから、実店舗にもひけをとらない商品が提供できそう。
忍び寄るamazonの影
儲からないビジネスなのに、なぜここまで取り組むのか。それは海の向こうで生鮮の取扱を始めたamazonの存在が大きい。
上陸する前に市場を押さえておかないと、根こそぎ持っていかれる不安がある。
近い将来、ダークストアが実店舗数を越える日が来るかも・・・。
それにしても、もっとイメージの良いネーミングはないものかと思った次第です。
日経ビジネス NO.1777