レジ待ちほどつらいものはない
最近コンビニでも目につくようになったレジ待ち。スーパーと違って店先にクルマを乗り付けてサッと買い物を済ますことができる。
それがコンビニの良い所だったのに、最近では買い物よりもレジで待つことが多くなり、長蛇の列を見て、別のコンビニに向かうこともしばしば
けど、そんな心の声を汲んでくれたのか、コンビニでも無人レジの導入の動きが出てきました。そのキーとなる技術がRFタグなのです。
アパレルを中心に普及進む
今から数年前から、アパレルではRFタグの導入がされており、どちらかと言うとスタッフの作業効率化という面で評価されていました。
例えば棚卸し作業。従来は半日がかりで、数人の人数をかけていたものが、1人でしかも数十分で終わってしまうというもの。
他にも入出荷の検品作業でも時間短縮にRFタグが大きく貢献していました。
このRFタグですが、お値段は当時は100円位とちょいとお高めで、それがネックとなり、中々普及しませんでしたが、今では10円ほど。ならば十分ペイできる、人件費と天秤にかけてトータルコストを下げられると見通しが立ち、アパレル業界では普及が進みました。
そして無人レジへと昇華
それまでのRFタグの利用は、どちらかと言うとお店で働く人向けでしたが、客向けにも応用する動きが出てきています。
それが無人レジ。バーコードと違い1点、1点スキャナーで読み込まず、かごに入っている衣類の上、サワっとスキャナーでなぞるだけでカゴの中の内容物、点数、値段が瞬時に読み取れます。
これを無人レジとして活用。池袋東口店のジーユーでは既にこの無人レジを導入し始め、レジ作業にかかる時間が三分の一までに短縮できたとか。
加えて、それまでレジにつけていた4名のスタッフも、1名に減らすことができ、お客にとっても、店側にとってもメリットをもたらしてくれています。
普及にかかせないコンビニ
アパレル業界では普及あ進んでいるものの、小売業全体で見るとRFタグの普及はまだまだ。
という訳で、店舗数が圧倒的なコンビニでの普及を目指して、国を挙げての取り組みがこれからまさに動き出そうとしています。
その名もコンビニ電子タグ1000億枚宣言。この数字を達成できればRFタグの値段もさらに安くなり、コンビニで導入するメリットも出てきます。
何よりもあのレジ待ちが解消されるのは客側にとってはうれしい話。
人手不足に悩むコンビニ店長もこれでシフト組に四苦八苦することもなくなるのではないでしょうか。
本来の便利なお店の姿に戻ってくれることを切に願うばかりです。