大政奉還?本家がこれからは主導するかも。セブンイレブン

流通業界

日本のセブンイレブンが本家を買収

そもそもは米国生まれだったのに業績不振で日本のセブンイレブンに買われる格好となった米国セブンイレブン。

ある意味、本家という位置づけなのに分家に取って変わるというのは忸怩たる思いなはずでしょう。

とは言え、日本流の商売を導入して、息を吹き返した米セブンイレブン。多少なりとも感謝の気持ちを抱いていることでしょう。

新しいお友達との出会い「スピードウェイ」

気づけば米セブンイレブンは、コンビニ業界では全米1位に上り詰め日本同様、国を代表するコンビニに育ちました。

が、さらなる成長を目指す日本のセブンイレブンは、新たな血を加えてさらなる拡大を目指すことにしました。

それが色々とすったもんだはありましたが、この度めでたく買収がなったスピードウェイの獲得です。

全米第三位のコンビニを吸収することで、セブン&アイ傘下の米国における店舗数は1万店超え。

数字だけ見ると、さらなる成長が期待できますが、互いに異なる文化の企業が結婚するだけあって、色々と問題噴出といった状況のようです。

セブン流を注入も、拒否感示すスピードウェイ

買収成立後の動きは早く、米セブンの主導でマーチャンダイジング、PB、物流、燃料調達のプロジェクトチーム即座に立ち上がったとか。

これにはスピードウェイ側もあまりのスピードの早さにびっくりしたことでしょう。

両スタッフが集まった品揃えの会議では、セブンの成功体験に基づき地場の特産品を販売したらどうかと提案。が、スピードウェイは基本的に本部が決めた商品を店頭に並べるというスタイルが定着しており、この提案にはちょっと戸惑いも見られたとか。

と言った具合に、あちらこちらで文化の違いによる衝突は避けられませんが、これらが全て折り合いがつけば、十分、とてつもない強さを発揮することでしょう。

米国初のセブンナウ、日本逆輸入

生活には車が欠かせない米国ということもあってか、デリバリ需要は旺盛。米国では2018年に始まったセブンナウというサービスは今や約4000店で導入されるというヒットサービス。

これを受けてか、日本も現在、似たようなサービスネットコンビニを展開していますが、近く、セブンナウという名前に変えるとのこと。

これは、本家、米セブンイレブンの逆襲の第一歩になるのではと。今後米国生まれのサービスが日本に導入されることとなり、これまでの日本からの成功体験が、米国から成功体験をという逆回転にむすびつくかもです。

本家という地位を失った米セブンイレブンですが、この流れを受けて再び本家に戻るかもしれませんね。

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