ウォールマートの進撃

5年前は懐疑的だったけど

2014年に就任した現在のCEOマクミロン氏。何と学生の頃にウォールマートで働いていた経験を持っているとか。

これって日本で言えば吉野家の社長。あの方も確かバイトから社長に上り詰めました。叩き上げともなると現場の事をよーく知っているのか、これまでの戦略とは異なる方向に舵を切りがちなのでしょう。

そのウォールマートの社長が取った戦略とは、IT強化。ひたひたとAmazonの猛追を受けていた2014年。彼はこれまでの戦略をあらためIT化に投資を集中させることを決断します。

ウォールマート

この発表直後は、株価はただ滑り状態だったものの、5年の歳月を経た今では、ウォールマートはさらなる成長を遂げ、結果的にこの決断が吉と出たわけです。株価も上昇基調に転じ、社長としてはまさにしてやったりといった状態でしょう。

設備投資はEC関連。店舗周りは縮小

例えば2018年の新規出店はたったの8店舗。代わりに力を入れたのがIT化。マクミロン氏就任前が投資全体の29%に対し、2019年では68%と大幅に増加。

米国のEC事業は6四半期続けて4割前後伸びているというのですから、IT化にどんどん力を入れていくのは当然と言えます。

ドライブスルーは画期的

IT化とは具体的にどんなものがあるのか。それが日本でもぜひとも導入して欲しいサービスドライブスルー。

スマホで商品を注文して、店先まで足を運べば、注文した商品をまとめてピックアップできるというもの。

ある意味、スーパーで買い物する商品はほぼほぼ決まっているわけで、その作業を毎回するのはしんどい。店内をぐるぐる回って最短経路で通ったとしても10分位は店に留まることなる。正直ロスにしか思えません。

このロスがなく面倒もないということであれば、多少お金を支払ってでもぜひとも利用したいものです。

マクドナルド

働き方にもIT化の波

対顧客向けにとどまらず、従業員の働き方にもIT化を推進しているのが、ウォールマートの強みと言えるでしょう。

その一例が巡回ロボットの存在。店内をくまなく巡回して、商品が正しい位置に配置されているか、欠品しているかをチェックし、改善が必要とあれば従業員のスマホに通知。必要な部分だけをピンポイントで改善すればよく、人力で全ての棚を巡回する必要もなくなるわけです。

しかも、これトラックから入荷された商品もチェックできるとのことで、トラックが到着したら、この商品は倉庫行き、この商品は棚に陳列と仕分けしてくれます。これまでは8人近くが従事して作業が半分になったとのことで、見事省力化に成功しました。

ロボット,デリバリー

リアルの最後の砦。

Amazonの台頭により、既存のリアル店舗がバタバタと店を閉じている中、ウォールマートは最後の砦とも言っていいでしょう。

と勝手に対立軸として見てしまっておりますが、両者が手をとりあって、よりよいサービスを提供してくれることが、いち消費者にとって望むところです。

ウォールマートとAmazonががっちゃんこしたら、どこも太刀打ちできないと思いますが・・・