リンガーハットの奇跡
長崎ちゃんぽんのチェーン店、リンガーハット。今でこそ人気のラーメン店と認知されていますが、10年前は業績不振に陥っていたというのですから驚きです。
その危機から復活は強烈なトップダウンがあったからこそ。危機に瀕している時こそ強いリーダーが求められる感じがしました。
割引クーポン廃止にはじまり、賞与カット、そして不採算店舗の閉鎖。その数50。当時は2-3年かかると思われてましたが、わずか半年で完了。
止血作業を迅速に進めた後、攻勢に出るというのがまた凄い所。それもコスト高に繋がる国産野菜の使用を推進。当時はリーマンショック直後で世はデフレ一色。この逆張り戦略に社内では反対の声が大半占めましたが、最後までブレずに断行。
結果的にこれが大当たり。再びお客が戻り、17年2月期まで3年連続で過去最高益を達成しました。
止血を迅速に行い、逆張りの反転攻勢を仕掛ける。また一つ勉強になりました。
新需要開拓で復活。ナルミヤ
1990年代一世を風靡した子供服アパレルメーカーのナルミヤ。人気小学生モデルなどを使う戦略が功を奏し、情報番組などにも何度か取り上げられていました。
ところが、これがある意味バブルだったようで、ブームが去ると業績は低迷。リストラ、店舗閉鎖と負のスパイラルに社内のテンションは落ちまくり。
ここからの復活は、とにかく社員に自信を取り戻させること。。
リンガーハット同様、トップが強烈なリーダシップを持って改革に臨み、「売れると思う商品をどんどん仕入れなさい」と葉っぱをかけ、売れることで徐々に社員も自信を取り戻していきました。
まずは社内のマインドを変えていくことに手をつけ、そこからブランドの統廃合を進め、最後によりカジュアルなブランドの導入という段階を踏み、ナルミヤは復活していきます。
改革の肝は最初に社員のマインド変革を行った所。元気があれば何でもできる。自信を深めた状態だったからこそブランドの統廃合、新ブランドの立ち上げも成功したと思います。
とんでもないとばっちりからの復活。IKEUCHI ORGANIC
好事魔多しとでもいいましょうか、高級タオルメーカーのIKEUCHI ORGANICの挫折、本人の失敗が原因ではなく取引先の倒産で危機に陥ったというもの。
これから百貨店で販売という矢先に、取引先の問屋がまさかの倒産。
残った売掛金がとてつもなく、民事再生法を申請するという憂き目に合うことに。
これからという矢先に、倒産という憂き目に合いましたが、債権者、百貨店担当者、お客からは、この倒産を心配する声が上がり、再び復活する声が高まり、再び事業を進めることができました。
このとばっちり以降、OEMを減らし、自社ブランドに絞り、全国に直営店3社を構えるほどの成功をおさめています。