イノベーションは個から
イノベーションと聞くと、真っ先に思い浮かぶのがアップル。と一緒に語られるのが、ジョブズということで、彼なくしてアップルのイノベーションは起きなかったという風潮も。となると、革新とは個人の才能に大きく依存するわけだけど・・・。
組織によるイノベーション
そんな風潮の中、レゴの場合は、個ではなく組織。組織でイノベーションを生み出している。つまり、ジョブズみたいな人がゴロゴロといるわけで、その人達の知が集約されるわけだから、毎年ヒット商品を連発するのも納得がいく。
イノベーションのフォーマット化
では、どのようにしてイノベーションを生み出すのか。ロゴにはイノベーションシート的な社内ツールがある。まるでSWOT分析みたいなもの。そのフォーマットに書き込んでいけば、自ずと、どこがイノベーションが見えてくるというもの。
フォーマット化したことで、誰でもイノーベーターになれるという、この仕組みを考えたのがすんばらしい。
売れ筋賞品
ひと昔前までは、数百個のピースがパッケージされた入門キットが売れ筋だったが、近年では企画モノが売れ筋だとのこと。スターウォーズであったり、スパイダーマン、フレンズなどのコンテンツをレゴ化したもの。
この企画モノが毎年発売されるいなや、爆発的な売上を達成している模様。
企画モノの影にイノベーション
この企画モノも、先に挙げたイノベーションフォーマットによって企画される。企画、開発、マーケティング、収益を綿密に計画して世に送り出される。なので、偶発的なヒットではなく、必然のヒットとも言えなくはない。
ただ、この企画ものも、飽きられる時が来るに違いなく、また将来を見据えたイノベーションが、組織によって生み出されるのでしょう。すごい、すごい。
日経ビジネス NO.1779より