23年ぶりの値上げ
クルマファンなら、誰しも一度は手にするトミカのミニカー。細部まで精巧に作られ、これで360円かと素晴らしいコスパを実現していたが、今年の2月に450円と約25%の値上がり。コスト増の吸収も、もう限界に来ている様子だそうです。
原材料がバカ高っ
ミニカーの主原料は、亜鉛合金とABS樹脂。亜鉛の価格は直近5年で1.5倍だそうで、樹脂にいたっては原油価格の上昇の一途をたどる始末。これでは企業努力を持ってしても厳しい。ひとえに新興国の需要拡大と投機による資源価格の高騰の影響を受けているみたいです。
人件費もジリジリと
92年に葛飾区から中国に生産工場をシフトとかなり早い段階から海外進出を果たしてましたが、ココ最近の人件費の高騰を受けて、今ではベトナムに生産工場をシフト。が、ベトナムでも人件費がうなぎのぼり。2010年に比べ約2倍。3年で2倍という勢いですから、この先も人件費のうなぎのぼりは確実
で、値上げのいかに?
苦渋の決断となった今回の値上がり。社内では相当な反対意見もあったはず。が、フタをあけてみると、前年同月比で1割アップ。新商品発売といった特殊要因はあるものの、消費者に対し、今回の値上がりは受け入れられた様子。
恐らく強烈なファン層を育ててきたトミカの長年の努力が実を結んだのかも。やっぱりファンを創るって大事だなと思った次第です。