主題歌は今でも耳に残る
今から数えて30数年前に放送されたロボットアニメザブングル。当時はガンプラがとんでもない勢いで流行っていて、ガンダムロスが激しかった時代。ので、このザブングルにかかる期待も相当なものでした。僕の中では。
が、当時小学生だった僕には、話がかなり複雑で内容を全く理解できず、最初の数回を見る程度で終わり。重機を感じさせる作業用ロボット中心で、ガンダムのようなかっこいいロボットの登場も少なく、ぽっかりと空いたガンダムの思い出を埋めることができずがっかりしたのを覚えています。
唯一、良かったのは主題歌。今でも、歌の1フレーズ、「はやてのようにザブングル、ザブングル」は口ずさめるほど。
それから30年以上経ちましたが、Amazonプライムで全話無料で視聴できることを知り全話観賞。大人目線で見たザブングルの感想をまとめました。
わかりやすいいいモノvsワルモノというのはなし
ガンダムだとジオンと地球連邦との戦いというわかりやすい構図がありましたが、ザブングルは明確な敵というものがいません。
ウォーカーという運び屋なる集団が、互いの縄張り、商売を守るために主人公ジロン率いる集団と戦うというもの。
回の終盤あたりからは明確にイノセントという敵が登場してきますが、そこに至るまでは大きな盛り上がりもなく、ウォーカー同士の戦いだけが描かれ、ちょっと物足りなさを感じました。
もう少し明確な戦うための理由があると面白かったのかなと。
絵が雑すぎる
ガンダムの緻密なメカニック、キャラクターの繊細な感じに比べると、ちょっと雑な印象は否めません。
シリアスなアニメではなくユーモラスをメインにした作品なので、そこまで絵にこだわらなかったのでしょう。
終盤に行くに連れて、タッチもかなり洗練され、ベタ塗りからちょっとハイライトを入れたり、シャドウを入れたり、次第によくはなってきましたが、第一話の絵を見るとゲンナリとしてしまいました。
ギャグアニメなのに設定はシリアス
作風がギャグタッチなくせに、設定はかなり重め。舞台は地球ですが、核でも使用したのか、地球は人が住めるような惑星ではなくなり、そこに宇宙から舞い降りた一部の人間が、再び人間が暮らせる惑星にしようということで、専用のカプセルの中で暮らせるまでに回復。さらに時がすぎると、専用カプセルの中でも暮らせるようになる人種が誕生。それが主人公ジロン達であり、あらたな地球の担い手となる人種なわけです。
それを先住民のイノセントが、主導権は渡さないとばかりに、ジロン達を潰しに行くというお話なのです。
こんな素晴らしい設定ならば、もっと話も面白くできたのでは・・・
まとめ
とにかく、いつかは面白くなるだろうと我慢しながら見ていましたが、大きな盛り上がりもなく、ズッとフラット状態な感じ。ガンダムを愛する人にとってはちょっと物足りなさを感じる作品でした。