金の切れ目が縁の切れ目か。泣いて馬謖を切る。「ゴールデン・ジョブ」

アジア映画

犯罪のプロ集団。手際よく事は進んでいたのに・・・。

とある企業の新製品発表会でのこと。ある犯罪組織が命を狙われているCEO。彼を救出するという危険なミッションに挑んだのが、窃盗などを生業とする元傭兵部隊。

入場用のパスをスキミングして会場に入ったり、監視ルームに侵入したり、警備員に扮したりと完璧。相当な数のミッションをこなしているだけに手際が良い。

ゴールデン・ジョブ

CEOもいとも簡単に拉致し、さぁこれからクルマに乗せるという段階で、まさかの失態。クルマに向かう途中で部下の銃弾に倒れてしまいます。

こうして、プロらしからぬ失敗を演じ、クライアントから大激怒。第一戦犯者にクビを宣告。が、そこは男気あふれる仲間たち。

ならば、俺もやめると次々と手を挙げる始末。こうして惜しまれつつ、この元傭兵部隊は解散してしまうのです。

再結集。今度は世のため人のため

もう危険な橋はわたらない。まっとうな職について生涯を送ろうと思っていたはずなのに、再び彼らはある仕事で再結集することとなります。

ミッションはある製薬会社から薬をちょうだして、病気に苦しむ途上国の子供達に配布するというもの。聞こえはいいですが、人のものをくすねるのは十分な犯罪ですが、そこはさておきとりあえずミッションを敢行し、見事成功。

が、ここで仲間割れを引き起こす事件が勃発。薬を輸送するワゴン車を奪ったまでは良かったですが、中を開けてみたら金塊山積み。

話が違うと驚く元傭兵部隊達。が、一人だけこの事実を知っていた仲間がいました。彼は数年前に解雇されたクライアントと結託して、金塊を盗むミッションに仲間たちを騙して参加させていたのです。

そうこうしている内に、クライアントが現れて、いきなりドンパチが繰り広げられ、こうして鉄の結束とも言える元傭兵部隊は仲間割れしてしまうのです。

お仕置きするしかない。裏切り者は容赦しない。

このミッションで仲間は長きにわたる投獄生活を強いられ、元傭兵部隊の父親代わりとも言えるボスはクルマ椅子生活を余儀なくされてしまいました。

ゴールデン・ジョブ

全ては、仲間を裏切ったあいつの仕業。彼を見つけ出してお仕置きを誓い合います。

命を狙われることとなった裏切り者の彼は、横取りした金塊で大金持ちにのし上がり、自宅には傭兵を数名おき、ほぼ要塞状態。

自分の命が狙われているのは百も承知。そっちがそう出るなら、こっちもそれなりの対応するまでと全く反省の色なし。

泣いて馬謖を切る。

多勢に無勢とはまさにこのこと。数で劣る元傭兵部隊達でしたが、そこは数々のミッションをこなしてきただけあって、次々と護衛の兵士をバッタバッタとなぎ倒し、本丸突入に成功。

そこには横取りした山積みの金塊が置かれ、ターゲットの裏切り者が。

丸腰の彼に向かい、急所を外しつつ、仲間たちの銃弾が次々と打ち込まれます。

トドメを刺しても良いところですが、これまで苦楽を共にしてきた仲間。命だけは取らずに、その場を去ろうとした時に、まさかの発泡。

仲間一人が撃たれたことで、これは始末しかないということで、裏切り者は仲間の銃弾で葬り去られました。

後日、聞いた話では、盗んだ金塊で、薬を買っては途上国の子供達に無償で薬を配布していたとのこと。

最後の最後に、じわっと胸が熱くなる思いでした。

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