格差問題を描いた?「パラサイト 半地下の家族」

そもそも半地下って何?

日本には馴染みのない半地下という住まい。完全なる地下でもなく窓を開ければ目線は路上。広島球場の外野に設置されたグランド目線で野球が楽しめるあれに似ています。

とは言え、内装はごく一般的な家庭とさほど変わらず不自由なく暮らせるといった感じ。しいて挙げれば目線に立ちションをする様子が目に入ってしまう事位。

本作品は、そんな社会の底辺で暮らす家族と富裕層家族を暮らしを交差させて韓国に広がる格差問題を描いた社会派映画だと感じました。

貧乏だけど悲壮感ゼロ。たくましすぎるこの家族

父は定職につかず家でゴロゴロ。息子は家庭の事情からか大学を断念。娘も同様。なのに父を恨むどころは一切なし。

家族で内職をして日銭を稼ぐ毎日。稀に稼ぎが良ければ家族で全員総出で酒盛り。笑顔が絶えず他愛もないは話で大盛りあがり。

今置かれている環境に全く不満はなく、むしろその状況を楽しんでいるかのようにも見えました。

転機は息子の家庭教師。パラサイト始動!

極貧生活を送る家族に奇跡的な転機が訪れます。息子が友人の紹介でとあるお金持ち家族の娘を家庭教師になります。

厳しい採用試験もクリアし、お金持ちの家族のママはベタ惚れ。さらに娘さんまで。こうしてガッツリ家族の信用を得た所で次の矢を仕掛けます。

お金持ち家族の末っ子のガキンちょに美術先生をつけた方がいいと進め、妹を紹介します。妹の説得力ある話しっぷりにすっかり信じ込んでんしまったお金持ちのママは、即採用を決めます。

こうして極貧家族は二人は兄弟であることを隠して富裕層家族との接点を持つことに成功。最終的にはパパとママもこの家族に雇われることとなり、家族全員でパラサイトに成功したのです。

アカデミー賞作品だけに期待値上がりまくり

こうして極貧生活から抜け出すことができた家族。次なる展開は家族であることがバレてさぁ大変。どのようにして着陸させていくかという話に終始するかと思いきや予想を超えた展開が待っていました。

極貧家族が雇われることでクビになってしまった家政婦。この人も何を隠そうパラサイトだったのです。

お金持ち家族も知らない秘密の隠れ家。書棚の裏側に儲けられた扉を開けると、そこには地下室に繋がる長ーい階段があり、下り終わるとそこには広大な地下室が。しかもそこには家政婦の夫が長年の間、寄宿。

極貧家族の上を行くパラサイトっぷりを発揮していたのです。

さらに驚きのエンディング。

お金持ち家族はふた家族分のパラサイトを自宅に飼っていたという衝撃。

しかもこの家族、結託すればいいものの、元家政婦がお金持ち家族に暴露してやるというものだから、話がどんどんどややこしくなりとんでもない事態に発展。

エンディングはさらに予想を超える事件が勃発します。

これって格差が社会問題化している韓国を知って欲しいというメッセージが込められているようにも感じました。