馴染みの薄いイラン作品
アカデミー賞を受賞作品ということで話題の本作品。期待値も自然と高まりましたが、特にこれといった盛り上がりもなく淡々と話しが進んでいく印象でした。
とは言うものの、なぜか最後まで見てしまう人を惹きつける点があるのは過去に見たイラン映画に共通する所。
この100人の映画通が選んだ名作「運動靴と赤い金魚」も、そんな感じがしました。
なかなか情報が入ってこないイランというお国の日常を知る上でも大変参考になりました。
訳ありの住人
あらすじは、大学教授兼役者の旦那とこれまた役者の奥さんの夫婦にまつわるお話。地震の影響によりそれまでの住まいを引っ越すこととなり、移り住んだ物件がちょっと訳ありの物件でした。
ある部屋だけ前の住人の荷物がどっさり。
日本では退去となったら、私物は全て持ち出すものなのに残しているのですから。
しかも自分の方が悪いのに、その荷物に触れようものなら訴えるとありえい切れっぷり。
そんなワガママに付き合っている余裕もなく夫婦は、その荷物を一旦お外に出すことにしました。
これで何とか新居に無事移り住むことができたのです。
悲劇が起きる。夫だと思ったのに
引っ越しして数日後に、この夫婦に悲劇が起きます。旦那と思って玄関のドアのロックを外し、浴室に移動した奥さん。
そこに入ってきた男性を旦那と思い振り向いてみると見知らぬ男で奥さん大慌て。その後の記憶もなく気を失っていた所を隣人に助けられ無事でしたが、奥さんの負った精神的苦痛は想像を超えるほどで見ていていたたまれなくなりました。
襲われた心理描写がリアル
まず、部屋にいると再びあの男が襲ってくるのではと思い家にいたがらない。外で毎日を過ごすといった感じ。
旦那にもそばにいて欲しいと、仕事に行かないでと懇願。
舞台の演技中にはセリフをふっとばし、いきなり泣いてしまうなど、かなり精神的に追い詰められた状態が続きました。
自力で探し出すとは。凄いよ旦那さん
警察に届け出れば犯人なぞは簡単に捕まるのに、頑なに拒否する奥さん。
困った旦那さんは自力で探すことにします。幸いというか、脇が甘いというか犯人は押し入った家にクルマのキーを忘れるというありえないミスを犯し、そこから犯人のクルマを割り出し、足がついてしまうのですが・・・
犯人はまさかの
結果、旦那さんの努力も実り犯人を探し出すことができるのですが、これがまさかの・・・
さらに舞台中の作品「セールスマン」という主人公とその犯人が人生がかぶっていたという驚きの結末が。
そこに繋がっていたのかと関心させられました。