何、不自由のない生活を送っていたのに・・・
日本の士農工商のような身分制度が、帝政ロシア時代にもあり、アンナ・カレーニナはいわば貴族階級。豪華な宮殿に住み、住み込みの世話役を数多くかかえ、ほぼ毎日が社交界。しかも旦那は役人と来れば、将来にわたって安定した生活は保障されたようなもの。なのに、これが軍人と恋に落ちたものだから、さぁ大変
自由奔放すぎるだろ
この恋はいけないことと自制はしていたものの、本能には逆らえず、抑えられない気持ちがついに決壊。旦那の浮気はよく聞く話だけど、奥様が浮気って・・・。
大人すぎるだろう
で、アンナの旦那役、ジュード・ロウが、これまた紳士。アンナの浮気を知りつつも、取り乱すことなく淡々と、諭すように浮気をやめるよう説得。ジュード・ロウが演じると、さらに輪をかけていい旦那に見える
世間の目は冷たい・・・
人の道をちょいと外した行動を取ったがために、貴族連中から厳しい仕打ちを受けるはめに。まともに会話もしてくれず、会話しようものなら、会話した人が非難されるって、学校のいじめ状態。
さすがの破天荒アンナも、徐々に情緒不安定になり、最後は・・・。あらゆる人を巻き込み暴れるだけ暴れまくり、台風のごとく駆け抜けた感じが、最後のジュード・ロウの微笑むシーンに凝縮されていた感じがした。
[amazonjs asin=”4102060014″ locale=”JP” title=”アンナ・カレーニナ〈上〉 (新潮文庫)”]