まさかおじいちゃんが・・・「運び屋」

園芸屋さんの気前の良いおっさんが・・・

品種改良などを加えきれいな花を咲かせたら右に出るものはいないほど、その腕には定評のあった主人公のアール。

品評会などでは上位入賞を果たし、順風満帆な人生を送っていました。が、インターネットの普及で、商売はガタ落ち。借金まみれで実家を手放すことに。

そんな失意のどん底の中、孫の結婚式で出会ったある男性。

アールがこれまで無事故無違反で国内を走り回っていたという話をすると、早速仕事を紹介。最初はなんて心優しい青年と思ったはずでしょう。

運び屋

運び屋という商売があるとは

青年から紹介してもらった場所はクルマの修理工場。アールがつくやいなやシャッターが開き、中からは怖そうなお兄さんがゾロゾロ。

で、仕事はと言えば実に簡単。彼らが指定する場所に荷物を運ぶというもの。ただし、荷物を見ては駄目。

言われた通りに指定先まで荷物を運び仕事終了。お金は即日払い。センターコンソールを開けると分厚い茶封筒があり、中には大金が。

最初こそ、荷物のことを気にもとめていませんでしたが、回を重ねるたびに報酬が上がり、呑気なアールもやっと気づきました。

これって犯罪だと・・・・

トップクラスの成績

怖いお兄さんから絶対に荷物の中身は見るなと止められていたものの、見るなと言われたら見たくなってしまうのは人間の性。

バッグのチャックをあけると、とんでもない量のコカインを発見。

とは言え、既に数回運び屋をやっており後戻りできない。報酬で売りに出ていた家を買い戻したり、友人の飲み屋を復活させたり、それなりにいい思いをしてきた。

ということもあってか、アールは吹っ切れたかのようにその後も運び屋を続け、いつのまにか運んだドラッグの量で言えば、運び屋の中でもグンを抜く成績を叩き出すまでになったのです。

家族をかえりみないが仇となる

心残りは家族との関係。家庭を顧みず仕事を優先したあまり、子供からは十数年間口も聞いてもらえず、奥様からも距離を置かれる始末。

最後の罪滅ぼしと奥さんの最期を見届けることができたのは彼にとっても、家族にとっても幸せだったと思います。

ちょうど、アールが看病で自宅に戻っていた時、警察側は大網を敷いて彼をとっ捕まえようと今か今かと待っていたわけですから。

こうして警察側も捜査を打ち切ろうかと考えていた所に、アールを発見し、逮捕することができました。

もしかしたら、亡くなった奥さんが、そのように仕向けたとさえ思いました。

罪つなぐなう

気前の良いおっさんで、周りが幸せになってくれればいい。そのためにはお金が必要ということで、働きまくった訳ですが、結果的にそれが家族と疎遠の原因になったというのは皮肉なものです。

裁判の席上で、怖いお兄さんに脅されて運び屋に手を染めましたという弁護士の言い分を制止し、自ら進んで運び屋をしていたという振る舞いに罪を償うという覚悟を感じました。

最後は家族とも和解し、幸せな人生が送れることを切に願うばかりです。