素人集団が大仕事。「ミリオン・ダラー・スティーラー」

変わり者だけど頭は切れる首謀者の転機

アルゼンチで起きた銀行強盗事件の実話に基づいた集団。犯行グループはほぼ素人。

なのに、その計画たるや、これが素人の仕業か?と目を疑うほどの完璧なプラン。

犯行グループを率いるボスは周りから変わり者と見られていたものの、とにかく頭が切れる画家。

ある日の大雨の日に銀行前のマンホールに目が留まり、もしかしたら下水道を通じて銀行に侵入できるのではと。

こうして彼の人生は大きく動き出していきます。

出資者はプロ泥棒

早速、友人に計画を打ち明け賛同を得られるも、そもそも穴堀りするお金が全くない。

そこで白羽の矢が立ったのがプロ泥棒のおっさん。これまで窃盗で刑務所を行ったり来たりの筋金入り。

ボスから計画の全容を聞かされ、これは成功すると思ったのかスポンサーを引き受けてくれることに。

こうして本格的に銀行襲撃計画がスタートします。

穴掘りも綿密な計画の元実行

まず穴掘りにあたって、マンホールから銀行までの距離、続いて下水道から銀行まで距離から、侵入路となる角度を幾何学を使って割り出します。

その角度69度。穴掘りの終着駅が路上だったという心配に終わらなかったのも彼の頭の良さがあったからでしょう。

こうして何とか銀行の貸し金庫室に繋がる穴掘りに成功。当初は侵入路として計画していましたが、ある事を理由に脱出路として使うことに。

この方針変更が、この襲撃を成功に導いたと言ってもいいでしょう。

ホントに素人。手際よすぎる銀行襲撃

この方針転換は銀行の防犯システムの弱点をついたものでした。防犯システムは銀行窓口と貸し金庫の両者を監視しており、片方で何かしら事件が起きると警報はならすものの、もう片方はそのタイミングでストップしてしまう。

その弱点をつき、まず銀行入り口から銀行強盗を装い、襲撃。窓口が混乱している間に、監視の目がない貸し金庫室で金品を強奪できちゃう。

しかも全ての行動が時間ごとに区切られており、互いが無線で進行を把握。

手際よく計画が進み、見事警察に捕まることなく銀行の脱出に成功したのです。

さらに下水道出口に警官が待ち伏せていることを予想し、銀行から出口までの途中のマンホールから脱出。

地上にはワンボックスカーを待機させ、奪った金品の速やかに積み込み、見事銀行襲撃を成功させたのです。

見事な手際の良さにプロに転向した方が良いのではと思ったほど。

懸念した通りの結末を迎え・・・

この完璧なる計画に警察もお手上げ。しばらく彼らは捕まることなく優雅な生活を楽しんでいました。

誰もがこのまま逃げ切れると思いましたが、まさかの密告により全てが露見。

密告者は犯行スタッフの妻。仲間は部外者を仲間に入れるのを強く反対しましたが、説得には全く応じない様子。

今彼にグループを脱退されても困るということから渋々奥さんもグループに入れることを認めます。

こうして全員逮捕されちゃいますが、2年弱でボスは釈放。他の仲間もほぼ釈放されました。

が、盗んだお金全ては発見されていないというのが不思議。日本なら徹底的に調べ上げると思うんですけど。

恐らく隠し持っていたお金が優雅に暮らしを満喫していることでしょう。

それにしてもどこか憎みきれない犯行グループの面々。幸せに暮らしを贈ることができてよかったです。