大富豪、ポール・レイモンドの半生を描いた「ミスタースキャンダル」

あらすじ

いかがわしいショー興行などで財を成したポール・レイモンドの半生を描いた作品。その富豪っぷりは日本人の想像を遥かに超えるもの。どのようにして、そこまでの地位に上り詰めるにいたったのかが本作品で描かれています。

が、話の中心は親子愛って感じです。何もかも手に入れて満ち足りた暮らしは送っているものの、どこか孤独な感じのポール・レイモンドでした。

ポール・レイモンド

ヌードじゃないよ、エンターテイメントよ。

彼の成功の出発は、ショービジネスの成功から。ミュージカルでもなく宝塚でもないし、演劇でもない。全裸の女性が登場して、ライオンとからむショー。ジャンルは?と聞かれると言葉に窮する程。

今この時代に、見ることが出来たら何て呼ばれるんでしょう。本人達はヌードじゃないって言うし・・・

上映作品が次々ヒット

何かしらのコンセプトを持って上映される舞台。毎回そこにはポール・レイモンドがいて、彼が監督、演出などを行っていました。実業家の顔を持ち、クリエイティブにも長けたいたんです。

彼の発案する舞台は、誰もがまだ見たことのないような舞台。てな訳で劇場は毎夜満員御礼っぷり。

新しい劇場を立てれば即座に満員になるほど、出せば当たるヒットメーカーだったのです。

出版の世界にも進出

舞台の成功を知って、寄ってくる輩は増えるもの。その中で、これはイケルとおもったのが雑誌。これまた今までにはない女性向け雑誌。女性の輝く雑誌的なノリでしたが、中身はどう見ても週刊プレイボーイ。

けれど、これまた大ヒット。舞台に続き雑誌の世界でも成功をおさめます。

挫折は家庭内から。

大成功を収めるポール・レイモンドでしたが、家庭生活はうまく言っておらず、それが彼の悩みの種でした。離婚、娘のドラッグなどでズタボロ。

さらに娘が、パパと同じショービズの世界で生きるといったものだから、さらに泥沼にはまっていきます。

赤字続きの娘の舞台

娘を主演とした作品は、ポール・レイモンドも相当に手ごたえを感じていたものの、フタを開けてみたら閑古鳥状態。

ポール・レイモンド

実業家としてはたとえ身内でも赤字の垂れ流しは許されない。心を鬼にして、娘に打ち切りを伝えます。

ここから、娘の精神の不安定さが増し、ドラッグの過剰摂取が・・・・。

で、現在はどうなの。

この大富豪、ポール・レイモンドさん、2008年に亡くなり、その遺産は孫に引き継がれました。

何とその額はエリザベス2世女王を上回るとも言われるほど、事業としてはかなりの成功をおせめていました。

作品中にオノヨーコ以外、ビートルズの皆と親しい仲と言っていたし、さらにリビングの内装デザインはリンゴスターによるものなんて自慢していたし、規格外の富豪っぷりを感じました。

作品の冒頭は、孫と一緒にクルマに乗るシーンから始まり、孫との会話が非常に印象的でした。お金ではなく家族というニュアンスの言葉に、胸に迫るものがあったのでしょう。

ポール・レイモンド

娘との買い物を思い出していたわけですから・・・。