やっすい推理サスペンスじゃないよ。「木曜組曲」。天才上流作家の遠大な計画

女流作家の突然の死。自殺?他殺?

押しも押されぬ人気作家の突然死。薬物を飲んで自殺したようで、集まった弟子や関係編集者は騒然。

自殺する理由は見当たらないし、この死に弟子たち一同はどこか怪しいと踏んでいました。

その後、彼女の命日になると弟子たちが集まり、彼女との生前の思い出を語り合う場が設けられましたが、未だこの死についてモヤッとする所があり、そこから思いもよらなう方向に事態は発展していきます。

木曜組曲

最初に怪しまれた富田靖子

女流作家の死の当日。自宅には長年女流作家のそばに仕えてきた同居中の敏腕編集者こと加藤登紀子と鈴木京香だけと思われていましたが、実はこの時、富田靖子も現場にいました。

が、事件当日、彼女は家にいたことを伏せていたことで、もしかして富田靖子が犯人ではと疑いの目を向けられます。

生前、女流作家との間で、後継者はあなたよと期待されていたことを告白。しかもゴーストライターとして彼女の作品を書いていたという驚きの事実。

これには一同びっくりするかと思いきや、同業ということもあり明らかに全盛期に比べ作品の質が落ちていることに気づきゴーストライターではと薄々感じていました。

木曜組曲

とばっちりを喰らった加藤登紀子

酷評されっぱなしの富田靖子は、ここから反撃に出ます。どうも犯人扱いされている自分に頭に来ていたのか、無実を証明すべく長年、不振に思っていたことを吐露します。

それがゴーストライターは私ではなく加藤登紀子だというもの。女流作家の晩年はそれまでの才能が一気に枯渇したのか凡庸な作品ばかりで、作品を書くことが全くできない。

てなわけで、彼女のことをよく知っている加藤登紀子が女流作家風に赤を入れ、次第に彼女が作品のほとんどを書くことに。

ただし上がってくる原稿は女流作家が納得の行くにはほど遠いものであり、彼女の不満は募る一方。

そんな中、新たなゴーストライターとして白羽の矢が立ったのが富田靖子というわけです。

女流作家が、彼女宛に書いた遺言状を家のどこかに隠したというのも、加藤登紀子に見つからないためだっと言うわけです。

新犯人説浮上。妹だとは・・・。

てなわけで、女流作家を死に追いやったのは加藤登紀子だよと宣う富田靖子でしたが、さすが作家さんならではのとんでもない妄想と加藤登紀子に一蹴され、その日はひとまず解散となったわけです。

が、この話を聞いていた鈴木京香と西田尚美は、その手紙が気になって気になってしょうがない。

で、先生が隠すとしたら、ここに違いないと絵画の額縁の中を調べるとありました。先生の遺言状が。

早速、中を開けてみると、そこには妹の原田美枝子に殺されるというもの。とんでもない秘密を知ってしまった2人は、意をけっしてこの手紙のことを原田美枝子に突きつけます。

一体犯人は誰なんだよ

こうして自殺ということでいったん幕が降りた女流作家の死は、弟子たちによる殺人事件という形で話が展開します。

しかも、それぞれに、犯人らしいというネタがあり、コロコロと疑いがかけられていきます。

一体、犯人は誰なの?興味はつきませんでしたが、後半にさしかかると、そんなやっすい推理小説ではなく、女流作家の遠大なある計画のもとに実行されていたことに気付かされます。

木曜組曲

結局、お弟子さんたちは、女流作家さんの手の上で踊らされていたということになるわけです。

これに、やっぱり才能は枯渇していないどころか、まだまだ現役なんだなとゾッとしました。

それにしても、この作品、今から約20年前のもので、食卓でふっつうにタバコをふかすシーンが描かれており、当時はまだ喫煙に厳しくなかったことを感じました。鈴木京香の喫煙シーンがやけに新鮮に移りました

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