伊賀は攻めるなと信長に言わしめた?
海外でもファンが多い日本の忍者。黒装束に見を纏い暗殺やら、金品強奪を生業にする彼ら。
半端ない跳躍力やら、手裏剣の技などあまりにも作り話では?と疑ってしまうほど。
じゃ、実際の忍者はどのレベルことができちゃったの?というのを和田竜さんの忍びの国で、確かめようと思い手に取りました。
本作品で描かれているのが織田信長VS伊賀忍者が描かれています。
信長は嘘か本当かわかりませんが、息子には「伊賀だけには手を出すなよ」言っていたほど、その強さを認めていた程でした。
そもそもお金に目がない忍者
この作品で描かれている忍者は基本お金で雇われる傭兵みたいなもの。
戦国の世ですから各国から、「忍者を数百名派遣してくれ」と声がかっていました。
親方はその発注を聞いて、社員を派遣。しっかりと忍者派遣システムが仕上がっていたんですね、この時代は。
で雇われの身の社員も、唯々諾々とボスの設定する金額に納得する訳でもなく、平然と値上げを要求し、金額に応じた働きをきっちりとこなしていきます。
織田方1万人に対し、伊賀勢5000
織田信長の息子、織田信雄。父の言いつけを守り伊賀攻めは封印してまいました。
が、度重得る挑発に血管ブチギレ。それでもこわーい、こわーい父の教えを守らなければと必至に我慢をしていました。
が、部下からの「あの言葉はあなたを試していると。その言葉の裏には伊賀を攻めて男になれ」と言っているを言われ、そうかとばかりに開戦のスイッチがON。
ここに1万人VS5000の戦いの火蓋が切って落とされたのでした。
主人公、無門強し
数では絶対的に劣勢の伊賀勢でしたが、戦場が自分達に有利な山地ということもあり、戦いを優勢に進めていきます。
これも主人公、無門の人参作戦のおかげ。
とにかくお金にめがない伊賀の忍者ですから、この戦の働き具合によっては1年間遊んで暮らせるほどの報酬を与えるということで、一気に士気が高まっていきます。
個人能力は信雄勢を圧倒。特に主人公の無門の超人レベルの技は圧巻。
とにか跳んで跳ねて、その後は死屍累々。防御も凄まじい。後ろ手に跳んできた矢を停めたり、忍者しかできない芸当がチラホラ。
忍術の真意はさておき・・・
これらの忍術が実際行われていたかはさておき、とにかく数ででは劣勢だったものの、見事勝利を飾った伊賀勢。
惨敗した信雄は父にお詫びに行くのですが、チンチンに叱られ、攻めるなと言うのは本心で、そこに裏も表もなかったことに気付かされるのでありました。