冬の定番アイテム、おでん
店頭におでんが並ぶようになると、冬の到来を感じさせるほど、コンビニとっては定番中の定番といえるでしょう。
そのルーツを辿れば、1977年とかなり古くからあり、導入を推進したのは、かの鈴木元会長。
当時はおでん販売に対して反対意見が大勢を占めていたのに蓋を開けてみたら大ヒット。
当時から、神がかっていたんですね。会長の消費者心理を読む力は
セブンイレブン導入後は、他社も真似して追随。今では冬の名物として親しまれてはいます。
が、このおでん、店舗にとってはかなり負担のようで・・・
おでん販売取りやめの衝撃
八王子市にあるセブンイレブンのFC店長より、おでん販売とりやめの連絡が本部に入りました。
この連絡は2年前の出来事ですが、今でもこのお店ではおでん販売をとりやめています。
この理由に関しては、他のオーナーも少なからず共感する所もあるようで今後の動向が注目されています。
何気に負担、おでん
まずおでんという商材は廃棄ロスがむちゃくちゃ高いという点
鍋に虫が入ろうものなら全て廃棄。
賞味期限問題なども加わると、廃棄率は30-50%に達するとか
他にも仕込み時間が長い、清掃作業が大変などなど、現場の負担もかなりのもと。
本来の業務が滞ってしまっているのが現状のようです。
利益折半なんだけど・・・
オーナーを最も悩ますのは廃棄をFC店で負担しなければならない点。
余計なコストがどんどん発生して利益を圧迫するわけです。
で、上がりは本部との折半。せめて廃棄ロスを本部で認めてくれるようになれば、ここまで事は大きくはならなかったのではと思います。
このような問題を抱えていたとは知るよしもありませんでしたが、24時間営業の是非をめぐり社会問題にまで発展したコンビニ。
最近では、ローソン、ファミマでも深夜帯にお店を閉めている店舗をチラホラ出ていることから、おでんの取り扱いにも目が向けられるようになったら、おでん販売やっていません店舗が出てくるかもしれませんね。
仕組みを変えるしかないか
一番、廃棄ロスが少ないのはオーダーを受けてから調理が一番。
ファミマでは、レンジでチンするタイプが出始めているとか
廃棄ロスをなくす、無断なコストをなくすという点では、良き取り組みだと思いますね。
この動き、他社でも広がりを見せるのか注視していきたいと思います。
おでんが全てチンに変われば、店内に広がるおでんの香りがなくなり、ちょっと寂しい感じもしますが、社会のため、コンビのため、そしておでんを生き残らせるためには必要なことなのでしょう。