あらすじ
一言で言えば潜入スパイのお話です。ただこの作品の凄いのは潜入スパイが複数いること。なのでスマホ見ながらの観賞はまず無理。話がおえましぇん。途中からわけがわからなくなり、そうして諦めるかまたは最初から巻き戻しってのが関の山です。
そんなことにならないためにも、作品に集中して観賞することをおすすめします。
主役級の役者が二人も・・・。
潜入スパイ役がデカプリオとマット・デーモンの2人。超ビッグスターの夢の競演です。けど作品の中では、ほとんど両者のカラミはないんです。お互い潜入スパイなんで、正体がバレようものなら殺されちゃうか捕まっちゃうので。
ただこの豪華俳優陣を観るだけでも十分見応えある作品です。
マット・デーモンはマフィアに内通
ガキの頃に、カフェで偶然見かけたマフィアのボス。ひょんな事から気に入られ悪の道へ。
マフィアのボスは考えました。こいつを警察官にしてスパイに仕立てようと。そんなボスの狙い通り、警察学校からの州警察に見事就職。
担当はマフィアに関する捜査中心。
「尾行されているから注意して」とか、「その場所では携帯使う」など警察の極秘情報がマット・デーモン経由でダダ漏れ。
逆にボスからも有益な情報をもらい捜査に活かしつつ、周囲からは有能な警察官と認められ、出世街道を驀進します。
彼が偉くなればなるほど彼のスパイ活動はより、やりやすくなる好循環な状態に入りました。
対するデカプリオはと言えば
デカプリオは州警察からマフィアの世界に飛び込んだ潜入スパイ。こっちのスパイは半端ない入念さ。
警察学校卒業は明かしても、そこからの傷害事件を起こして刑務所入り。からの薬の売買をしてマフィアにスカウト。
この位の手の込んだ設定にしないとマフィアには簡単に見破られちゃうんです。
マフィアの世界に入りこんだら、そりゃーそれで大変。日常的に人殺しを目の当たりにするし、潜入スパイとはわかっていても精神的に滅入っちゃうのも無理もない話。
互いがクロスする醍醐味
お互いのスパイ活動がなされる中、いつしか警察側、マフィア側で内通者、作品中ではネズミと読んでいますが、その存在に気づき始めます。
ネズミ探しで躍起になる警察とマフィア。社会保障番号を調べたり、携帯の履歴を調べリ・・・。お互い組織内で怪しい目で見られたり・・・。
そんな最中に悲劇が。デカプリオをマフィアに送り込んだ上司が、このネズミ探し捜査中に亡くなります。
マフィアから執拗に内通者は誰やねんと脅迫され、最後まで口を割らず、そして非業の最期を遂げます。
この事件で胸を痛めたのがマット・デーモンとデカプリオ。そんな心境の変化からか両者がようやく接点を持つ機会が訪れます。
クライマックスは裏切りのオンパレード
このこじれた両者の関係は、マフィアの一斉取り締まりで終止符。デカプリオは長い間潜入スパイとして世間様に嘘をついていたつらい生活から開放され、めでたしめでたしと思いきや、警察側のネズミ、マット・デーモンは未だに正体がバレず状態。
デカプリオと違って、マット・デーモンの場合は、犯罪組織のスパイ。数々の捜査情報を流し、逮捕を何度もお流しにしてきたわけですから、バレたら刑務所行きは確実。
デカプリオだけが知っていた
が、ただ一人彼の正体を知っていたのがデカプリオ。マフィアとの壮絶な銃撃戦の後、警察官をやめていましたが、それはカモフラージュ。マット・デーモンを電話で呼び出し手錠をかけて見事に逮捕。積年の恨み晴らしましたという清々しい表情のデカプリオ
普通の作品ならここまで。
出演陣の豪華さもさることながら、ストーリーもよく練られているなと思うのがめまぐるしく話が展開するラスト。
マット・デーモン逮捕で終了と思いきや、その後もとんでない事態が次々起きます。ラスト10分はガン見確実な作品でした。